ヒップホップのミュージカル!「JAM ON THE GROOVE」!プレミアム公演の抽選がビレッジ・ボイスの一面を使って宣伝していたし、バイブ・マガジンにもたくさん広告が出ていたので、これはなかなか期待できるのではないかと思っていた。ROCK STEADY CREWやMAGNIFICIENT FORCE、そしてRHYTHM TECHNIQUEなどのストリートのダンスチームのメンバーが設立したGHETTO-RIGIONAL PRODUCTIONS DANCE COMPANYというダンス・カンパニー主催のミュージカルだった。リンカーンセンターやアメリカ公演など、彼らは数々のショウを重ねている。
しかし、私はいいと思わなかった。踊りが古いし、全体的に洗練されてなかったからだ。でも、ヒップホップ・ダンサーの友人は、ダンサーの目から見てあれは凄かったという。ニューヨークに来て一番感動したのは、あのミュージカルだったという。なぜならば、まず踊りが上手い。ブレイクダンスというのは、ハウスダンスや、ヒップホップダンスの基本なのだそうだ。だから、それがきちんと出来るという事は、とても凄い事なのだそうだ。それが出来ずにハウスやヒップホップに流れるダンサーも多いという。
次に、ミュージカルの雰囲気が良かったそうだ。親子連れだったりカップルだったり、微笑ましい光景だったという。私からしてみると、これを観て何も知らない人達が「ああ、これが最先端のダンスなんだ」って、勘違いして帰って行くのがいやなんだけど。(1995年11月26日)