September 02, 2001

STEVE TURRE SEXTET

[ Jazz ]

 ジャズの歴史は、ミュージシャンと楽器との出会いの歴史だ。ジャズ・ミュージシャンがどのように新しい楽器、新しい音を発見していったかにはドラマがある。Coltraneとソプラノサックスとの出会い、Milesのフレンチホーンへの執着、近年のMax Roachのストリングスを加えた娘とのコンポーズなど、あげればきりがない。しかし、今回STEVE TURREのSEXTETにはもっと新鮮な驚きがあった。

 彼はモダンジャズでは余り見かけなくなったトロンボニストで、しかもバイオリンとチェロを加えたバンドは小管弦団のような趣を醸し出していた。特にバイオリニストのRegina Carterの音は、バイオリンの繊細でハイシークエンシーな音なのにめちゃくちゃジャジー!それに答えるMalgrew MillerのピアノはArt Tatumのようだった。さらにSTEVE TURRE の奥さんのチェロのソロもよかった。彼女は、インディゴという名の別のグループも持っており、各地でコンサートを開いている。

 しかし一番驚いたのは、STEVE TURREがライブの中盤で、いきなり法螺貝を7〜8個出してプレイした時だ。音はフレンチホーンのような微妙な味わいでなかなか良かったが、それにも増して、法螺貝の穴に手を入れたり出したりして一生懸命プレイしていた彼の姿に打たれた。何かに挑戦し新しいものを創りだそうとする姿が、Eric DolphyやColtraneを彷彿とさせた。今年8月25日にイーストビレッジのトンプキンスクエア公園で行われたCharlie Parler追悼コンサートでもJimmy HeathやLion Parkerとともにプレイしていた。最近では注目のトロンボニストだ。後日分かった事だが、彼は少し日本語を話せる。「ほらがい」と日本語で言ったのには多少驚いた。(1996年6月7日)

Posted by hiroko at September 2, 2001 04:52 AM
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