MARVIN GAYEは問いかける。人は何のために歌うのか?何のために歌をつくるのか?彼は語った。「人々に美しい心を蘇らせるため。忘れていた優しい心を蘇らせるため」
大人も子供も関係ない。METHOD MANとMARY J.BRIDGEもMARVINをカバーしている。今のキッズは、世代を越えてMARVINを聴いている。セントラルパークにローラーブレイドをしに行った時、リンクで小さな黒人の男の子がMARVINの歌に合わせて踊りながら滑っていた。
そうやって考えると、今のR&Bやヒップホップのベースには、60年代後半から70年代のクラシックソウル、ファンク、ディスコが多大な影響を与えている。そして、それらのベースはジャズだ。結局、音楽というのはひとつの細長い糸のようにどこまでもつながっている。
MARVINは、小さい頃から教会でゴスペルを聴いてきた。彼は、家で歌うのは好きだがスタジオやステージで歌うのは嫌いだった。「歌う」という行為と「歌をつくる」行為というのはミュージシャンとして必要だが、その二つは全く別のものだ。歌を作る時には、自分の感情をそのまま表現する。しかし、それを毎日のように皆の前で歌うというのは、自分の身体をどんどん削っていくような感覚になるのかもしれない。あまりにも歌が自分自身なので、つらかったのだろう。