ROBERTA FLACKの「サンデーブランチ」を聴いている。ゆったりした朝。窓の外から入り込む秋の透明な太陽の光に少し肌寒い風が心地よい。KISS FMの毎週日曜日の午後12時から流れるこの番組は私のお気に入りだ。「Have a snack and make sure that you are comfortable.」(スナックでも食べながらくつろいで聴いて)というROBERTAの優しい声。なぜかすごく安心する。
今日は、「THE REVOLUTION WILL NOT BE TELEVISED」から始まった。ROBERTAが、若い人達を励ましたいと言っている。このバージョンは、女性ボーカルDANA BIYANTのカバーだ。1994年のGIANT STEP VOL.1に入っている。ジャジーなバックトラックにエンディングがゴスペル調になっていて、超かっこいい。
次のISLEY BROTHERSの「FOR THE LOVE OF YOU」は私のお気に入りだ。「今でもこの音ってナイスだと思わない?」とROBERTAはイントロの美しいサックスの音を賞賛する。彼女は「ロックンロールとR&Bは違う。その違いを伝えたい」と語った。
WHITNEY HOUSTONの「EVERY WOMAN」が流れた。ASHFORD&SIMPSONがCHAKA KAHNの為に創ったクラシック。彼は昔ホームレスだった。セントラルパークのベンチで歌っていた時、通りがかったプロデューサーがその歌声を聴き、スカウトした。今ではクラシックソウルの第一人者だ。
TEMPTATIONの「MY IMAGINATION」、 THE MAZEの「BEFORE I LET YOU GO」、「JOY AND PAIN」、 LUTHER VANDOROUSの「NEVER TOO MUCH」、 FREDDIE JACKSONの「ROCK ME TONIGHT」などがかかった。彼女はいつもいい歌をかける。また、SHERLOCKとか言う人が、バスルームを掃除しながら歌を歌っていたら、誰かがそれを聞き止めてスカウトしたそうだ。ここには、そういったサクセスストーリーが溢れている。それは裏を返せば、人々にとって歌は生活そのものであり、またミュージシャンを目指す人々の裾野が広いことの表れでもある。(1996年11月7日)