『TOUR2002 FUTURE IS NOW』
気持ちのいい1枚。「ソウル〜!」の絶叫で始まるファンキービートに乗せて、絶好調のソウルスクリームがやってくれた。3月に3rdアルバム『FUTURE IS NOW』をリリース、7月には生バンドのオーサカ=モノレールを引き連れ、東名阪ツアーを敢行したが、その様子を1枚のCDに凝縮したヤバ〜いアルバムがこれ。
初のワンマンライブということで、会場の異様なほどの熱気が伝わってくる。HAB I SCREAMとE.G.G. MANの絶妙MCコンビが、ライブでしか聴けないかけ合いやラッピンを披露。
日常の何気ない風景をうまく切り取って見せる(6)や(7)、溢れるイマジネーションで独自の世界を築く(9)ほか、MURO、BOO、UZI、DABO、YOYO-Cなどスタジオ録音盤と同じ豪華ゲストが集結。ギャングスタでも文学調でもお笑い系でもなく、つい「楽しいんだよ!」と叫んでしまう自然体でストレートな表現がイイ。
以前、レッドマンを取材したとき、日本のヒップホップを盛り上げるには「日本語ラップがたくさん登場するっきゃねぇ!」と宣っていたが、やっぱりヒップホップの基本は、己の言葉で語ること。その意味を、ソウスクはよく分かっている。
欲を言えば、3本のライブからのいいトコ取りということもあり、まとまり過ぎて小奇麗+物足りない部分もある。まあ本物のライブには、どんなCDもかなわないが。
『ミュージックマガジン』(2002年12月号)
文:長野弘子