September 03, 2001

インターネット通信の高速化を実現するボンディング技術

文:長野弘子

 インターネットの通信速度を高速化する努力が行われるなか、最近の傾向として、通常のアナログ電話回線2本をまとめて高速通信を実現するボンディング技術の導入があげられる。

 同技術を使った製品は、今年になって各社から発表されており、4月にはRamp Networkが3本の電話回線をまとめることができるルータ製品「M3」を、今月にはDiamond Multimediaが同様な技術を発表している。また今月初旬には、3Comが同技術を使用して最大400Kbpsを達成するルータ製品「OfficeConnect Remote Dual AnalogRouter」(希望小売価格745ドル)を発売した。

 こうした製品は、T1回線を導入する余裕はないが通常のモデムでは遅すぎるという不満を持つSOHO市場をターゲットにしている。しかし、これらの製品を使用した場合、現時点ではISPサービス料金がどの程度のものになるのかまだ未定である。同料金が通常の1回線サービス料金と同じ値段になる可能性もあるが、2回線分の料金を払わなければならなくなる可能性も出てくる。

 このほかの問題点として、通信技術の互換性の問題があげられる。3Comは仮想的に複数リンクをひとつのリンクとみなして帯域幅の広い通信を実現する「Multilink PPP」に準拠しているが、RampやDiamondともに独自技術を使っているため、ISP側の機器との互換性に欠ける場合もありうる。

 また、ボンディング技術を採用したデュアル・アナログモデム製品の発表も相次いでおり、今月初めにはイスラエル企業のSmartLinkが、最高112Kbpsでデータ/音声を転送するモデム「MODIO112X」を発表した。Boca ResearchもRamp Networksの技術を採用し、300ドル前後のモデムを来月発売する予定である。

 ただし、Bocaの製品はISPに2つのアカウントを持つ必要が出てくる。同社では現在、デュアル・アナログモデム・サービスに特別料金を設定するようISP数社に働きかけているが、具体的なISP名は明らかにされていない。今後、ISPとの取り決めが、これらの高速通信を実現するモデムおよびルータ技術の鍵を握ることになりそうだ。(11/14/97)

Posted by hiroko at September 3, 2001 03:13 PM | TrackBack
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