September 02, 2001

JavaをめぐるSunとMicrosoftの争いが法廷に

文:長野弘子

 次世代言語、Java(ジャバ)をめぐるSun MicrosystemsとMicrosoftの攻防がついに訴訟問題にまで発展した。10月7日、SunはMicrosoftのウェブブラウザ、Internet Exploror 4.0(IE 4.0)と同社ソフトウエア開発キットのJava実装がプラットフォーム間の互換性に欠けるという理由で、同社を契約違反で訴えた。

 Microsoft打倒を掲げる毒舌で有名なSun最高経営責任者、Scott McNealy氏はこの訴訟に対して「これは純粋な法的問題であり、我が社の主義主張とは一切関係のないものだ。我が社は15年間も法的手段を使わず事業を行ってきた輝かしい実績を持つが、今回ばかりはやむを得なかった」と述べている。一方のMicrosoft側では、この訴訟は法的問題ではなくPR的なもので、同社が契約内容を完全に守っていることが次期明らかになるだろうと主張している。

 この訴訟は予想外の突然の事件で業界を揺るがす大事態となったが、両社の交わしたJava契約の内容を把握できなかったため、業界関係者はどちらの主張が正しいかが判断できずにとまどっていた。こうした事態から10月16日、両社は1996年に交わされた同契約をそれぞれのウェブサイトでに公開している。

 Sunサイト (http://java.sun.com/announcement/) では、IE 4.0のJava実装は現在策定中のJava規格にしたがっておらず、Sunの「一度書けばどこでも走る(Write Once、Run Anywhere)」Javaクロスプラットフォーム環境をIE 4.0が破壊していると主張している。Sunはまた、この契約違反に関して3500万ドルの損害賠償を求めている。

 これに対して、Microsoftサイト (http://www.microsoft.com/corpinfo/) では一貫して自社の潔白を主張している。同社は契約内容とともに、質疑応答やSunの主張に反駁する顧客宛て文書などを掲載している。Microsoftの内部情報によると、Sunの訴えは単なるMicrosoftへのイメージ低下をねらったもので、訴訟はMicrosoftの圧勝になるだろう予想している。しかし、やはり同訴訟の影響は大きく、同社では特別会議を毎日のように開いて対策協議を続けているという。

 Javaの生みの親であるSunは、Java環境が次世代インターネット環境でのオープン・プラットフォームになることを目指して「100%純正Java」マシンの普及に躍起になっている。これに対してMicrosoftでは、同社のWindowsこそがディファクト・スタンダードであるという構想のもとに、Windows環境だけでJavaベースのアプリケーションも動作すればいいという考えを持っている。今回の訴訟は、こうした両社の思惑の食い違いが表面化したものだ。Microsoftの方針は、インターネット分野でもWindows環境の独占を図ろうとするもので、この動きは市場競争をはばむものとなり実質的に同分野でもMicrosoftの独占状態になる危険性も考えられる。(10/10/97)

Posted by hiroko at September 2, 2001 03:13 PM | TrackBack
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