September 01, 2001

Javaエキスポの注目株は?

Javigatorに大規模ブースのMicrosoft

文:長野弘子

 オープン・プログラミング言語として期待されるJavaのエキスポ、Java Internet Business Expo (JIBE) がNew Yorkで8月26日から28日まで開催された。Javaエキスポとしては初の一般ユーザー向けとなった同エキスポで、とくに話題を集めたのはNetscape Communicationsのブラウザ、Navigatorの100%純正Javaバージョン「Javigator」だった。

 エキスポ初日、Netscapeは、Javaの生みの親であるSun Microsystemsと協力してJavigatorを開発することを発表した。またJavaSoftは、Netscapeの「Java Bean」をJavaアプリケーション用の標準HTMLレンダリング・エンジンにすることも発表している。これにより、NetscapeはHTML環境での優位な立場を維持することになる。

 Microsoftのブラウザ「Internet Explorer」の登場によりブラウザ市場でのシェアが押され気味となったNetscapeでは、JavigatorをSunのネットワーク・コンピュータ(NC)の「JavaStation」で走らせることにより将来的なシェアの確保を狙っている。Javigatorは、JavaStationだけでなく標準Javaバーチャル・マシン搭載プラットフォームならばどこでも走る。

 Lotus DevelopmentもまたNC環境をターゲットとし、同社の純正Javaソフト作成アプレット「Kona Java」とJavigatorを統合させる計画を立てている。

 Javaベースの製品開発は各社ともにかなり進んでおり、こうした市場動向から、Javaと競合するActiveXを提唱しているMicrosoftも同エキスポに参加せざるをえなくなった。3日目の基調講演でNetscapeのJim Barksdale最高経営責任者(CEO)は、ActiveXベースのウェブサイトはJavaと比較して圧倒的に少ないと語っている。今回初めてJavaエキスポに公式参加した同社では、今年の5月にSun主催の「JavaOne」が開催されたとき、同会場の道をはさんだ反対側のビルでディベロッパー会議を行うという苦肉の策に出た。

 しかし、MicrosoftではあくまでSunの「Java Foundation Classes」 (JFC) に対抗して、自社開発のJavaクラス「Application Foundation Classes」(AFC)を提唱している。エキスポ会場でもMicrosoftは大規模ブースを出展して、AFCロゴの入ったTシャツを大量に配り多数の人を集めていた。

 一方、初日の基調講演で「Java指輪」を披露し注目を集めたSunのScott McNealy最高経営責任者(CEO)は「fences(かきね)のない世界にGates(門)はいらない」とジョークを飛ばし、オープン・プラットフォームであるJava環境を再び閉じようとするMicrosoft戦略を皮肉った。(9/14/97)

Posted by hiroko at September 1, 2001 03:14 PM | TrackBack
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