監督:ジュリアン・シュナーベル
今まで私の中にあったBASQUIATのイメージと、今回の映画に描かれていた彼のイメージはまったく違っていた。監督は、BASQUIATと一番親しかったというJULIAN SCHNABEL。それなばら、この映画のBASQUIAT像というのが、本当のBASQUIATを表しているのだろうか。
映画の中のBASQUIATは、セレブリティ症候群の一人。有名になりたい。彼が、どうして道ばたに絵を描いているかなどの説明も何もない。
彼は、DAVID HAMMONSのように政治的なアートを全面的に打ち出したりはしなかった。しかし、彼の絵の中に表現されている自分達の文化に対する嗜好性、また道ばたで生活するというライフスタイルそのものが、彼の政治性を表している。彼は、自分の置かれたその状況に対して何も思わなかったはずがない。だからこそ、彼の絵の中には、歯をむき出した人間や何度も絵を掻き削ったあとなどの怒りが見えかくれする。
彼は、その社会で受けた摩擦や軋轢を、理論的に分析・解釈したり組織立てて解決しようとはしなかった。
Posted by hiroko at September 21, 2001 05:02 PM | TrackBack