September 23, 2002

The Museum of Anthropology + Lummi Nation

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The Museum of Anthropology
2001.1.28

シアトルから車を6時間ほど走らせると、カナダのブリティッシュ・コロンビアに着きます。そこにあるアンソロポロジー博物館は、ネイティブアメリカン文化を展示した大規模な博物館です。

 博物館の外にある、広々とした丘の上に出ると、そこにはトーテムポールが高くそびえていました。シアトルのダウンタウンにもある不思議な柱。それらの柱の間から、空をゆっくり見上げると、やっぱり、いつものように風が吹いてきて、うっすらとした雲が出てきました。




森を守る人々:ラミネーション

文:長野弘子
(熊日新聞 2000年12月掲載)

 ネイティブアメリカンの文化を知りたいと思ったのは、日本で大学生をやっていた時代に遡る。アメリカのラディカルな社会運動のなかで、レッドパワーについて興味を持ったからだ。その頃の私は、ウーンデッドニーの戦いやアパッチ、ジェロニモなどの英雄の話しか知らなかった。しかし、シアトルに来て、ようやく1年が過ぎ、ダウンタウンにあるアメリカ先住民のシンボルともいえるトーテム・ポールにも親しみを感じるようになった。

 シアトルという名前の由来も、スコーミッシュ族酋長の名前「シアトル」から来ているように、ここはネイティブアメリカンの文化が色濃く残っている土地だ。英雄だけではなく、無数の人々が何千年もの間暮らしてきた土地。その中でも特にサーモンとゆかりの深い部族「ラミ・ネーション」と、ふとしたことから知り合いになった。


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 きっかけは、新聞に載っていた小さな記事で、何でもアメリカ先住民の神聖な森が失われようとしているとのこと。シアトルに住むようになり、美しい緑の自然が大好きになっていた私は、さっそく記事に掲載されていた連絡先に問い合わせて、話を聞いてみることにした。家から車で約2時間の所にあるインディアン居住区に到着すると、白人男性のカートとインディアンのトミーが待っていた。

 数時間にわたるミーティングで分かったことは、彼らの昔からの神聖な森「アレコ・クリーク」が米政府の土地政策により木材会社に売却されてしまったこと、そしてその土地を取り戻すためには総額710万ドルのお金が必要になるが、まだ膨大な金額が不足しているということだった。

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 最初はピンとこなかった私も、だんだん話が掴めてきた。それは、米政府や企業による先住民の搾取が現在も続いているという事実だ。最初のヨーロッパ移民は先住民の9割以上を虐殺して土地を奪い、残された子供達をキリスト系学校に送り込み強制的な同化政策を施した。

 インディアンは自らの言葉を話すことも家に帰ることも許されず、自分達の文化を根こそぎにされ、宣教師による虐待やレイプで人格を破壊された。これは、ほんの30年前まで行われていたことであり、現在でも政府の政策により彼らの土地の権利が脅かされるといった状況は変わっていない。

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 ラミ・ネーションも部族崩壊の危機に何度もさらされたが、その度に森が人々をつなぎ止めてきた。彼らにとって、森は自分達の魂を洗い浄めるための場所で、それが失われれば彼らの魂も消滅するのだ。アレコ・クリークはまた、ワシントン州の重要な水源でもあり、その水が汚染されればサーモンは二度と戻って来なくなる。

 すでに山の斜面の木々は切り倒されており、トミーはそれを見て「森が泣いている」とつぶやいた。彼は、木とチェーンソーの間に立って伐採を防いだこともあるという。

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 ラミ・ネーションは今年の契約額を集めることには成功したが、また来年には気の遠くなるような資金集めが待っている。皆と別れて、ハイウェイに乗った。「すべての木を切り倒せ」というステッカーを貼ったトラックが、物凄いスピードで走り抜けて行った。

Posted by hiroko at September 23, 2002 01:44 PM | TrackBack
Comments

初めまして。田中と申しまして、千葉県津田沼にて
ショットバーを営んでおります。
職業柄、お酒のことには種類を問わずとても興味があり
実際にいろんな国に行って地元のBARなども見学したりしています。アメリカにも何回か行きましたし、バーボンやライウイスキーなども大好きなんですが、いつも疑問に思ってて
回答が見つからないことがありまして、知っていたら是非
教えて頂きたいのですが・・・
どんな国にもどんな時代にも人間ってお酒の文化ってあると思うのですが、白人が入植する以前のアメリカに於いて
ネイティブアメリカンの方達はどんな酒を飲んでいたんだろうということです。どんな原料を使い、どのようにして造り
どんな味で、そして何故今はそれが廃れているのかが
どうしても知りたいのですが・・・
勝手なことばかり書きましたがよろしく御教授ください。
                          敬具

Posted by: タナカ ヒロミチ at June 3, 2004 05:29 AM

タナカさん
コメントありがとうございます。

ネイティブアメリカンの友人には、アルコールのことはちょっと聞きづらいので聞いたことはないのですが、歴史的な資料や文献によると、ヨーロッパ人入植者によりアルコールがもたらされたとあります。入植者によりもたらされたものは、銃、疫病、そしてアルコールだと。

 ネイティブの儀式として、大麻やサボテンの実(ペヨテ)といった麻薬の一種が使われているので、アルコールもその延長線上としてはおそらくあったのだと思いますが、一般的にはネイティブには飲酒の習慣がなかったと言われています。

 米南部や南米のほうだと、インディオ達が古くからテキーラの原型とされる「プルケ」というお酒が飲まれていたようです。東部、北部のネイティブがどんなお酒を飲んでいたかは分かりませんが、想像すると楽しいですね。でも、白人のようにアルコールへの免疫があまりないので、もし飲んでいたにしても儀式程度で、あまり強いお酒を日常的に飲むという習慣はなかったのではないかという気がします。実際に、入植者はネイティブとの取引で、わざとハードリカーを大量に飲ませて自分に有利な取引をしたという話が残っています。

 私がよく行っていた居住区でも、アルコール中毒は深刻な問題になっていました。

Posted by: hiroko at June 3, 2004 12:52 PM

早速ありがとうございます♪
なるほど・・・あまり飲酒の文化がなかったんですね!!
ちょっと、いや、かなり意外でしたぁ。
でも参考になりました。どうもありがとう!!

Posted by: タナカ at June 4, 2004 04:25 AM

一応、詳しい友人にも確認したのですが、上記の説明でだいたい正しいそうです。一口にネイティブといってもいろんな文化を持つ人々がいますので、飲酒の文化があった部族もあるとは思うのですが、、。

参考までに:

先史時代のアメリカと先住民族
http://sitting.hp.infoseek.co.jp/sensijid.htm

Posted by: hiroko at June 4, 2004 03:01 PM
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