グーグルのUIデザイン担当エンジニア、オークト・ブユコッテン氏による新たな出会い系サイト。同氏はスタンフォード大学の在学中に、オーカットによく似た、学生間の交流を深めるためのサイト「インサークル」(http://incircle.stanfordalumni.org/)も開発している。
Posted by hiroko at January 27, 2004 06:22 PM | TrackBackOrkut先週からすごい勢いですねー。
ちなみに昨年あたりからTribe.net http://www.tribe.net/ のユーザーがアメリカの知り合いで増えたのでたまにそちらを見ていました。でもここ数日見ているとそちらの知り合いがどんどんOrkutに移動してきている感じがします。Orkutの構成をTribe.netと比べるとかなり似ているのだけど、なぜかOrkutの方が少し安心感がある気がするのですね。これはやはりOrkutの「invitation only」と、Tribe.netの「誰でも登録できる」という条件の違いかもしれません。そこでひとつ興味深いこと発見。
Tribe.netを見ていてかなりの人数のCypherpunksの人たちがいるのを発見したのだけど、その人たちもOrkutに移ってきていてなんとCypherpunksコミュニティーまでできています。でもCypherpunksは、ネットワーク上のプライバシーについてすごく意識的な活動をし始めた最初のグループなので人によっては絶対本名は明かさない人もいるのに、そういう人たちが何故ソーシャルネットワークサイトで顔も出したりしてるか考えると、とてもおもしろい。で、比べると同じ人でもOrkutではけっこう本名なのに、Tribe.netではニックネームや仮名を使っていたり写真は載せなかったり顔ではない写真使ってる人が多いのです。
そこで見えるのが、個人のつながりで選択的に入って来るコミュニティーと、何も条件なしで入れるコミュニティーとでは、あらかじめ彼らの関わる態度も違っているということですね。やはりこのあたり、93年に書かれた A Cypherpunk's Manifesto にも触れられている部分があるのだけど、「自分についてのことをどこまで他人に知らせるかは自分で選択するのだ」ということが意識されている気がします。
A Cypherpunk's Manifesto
http://www.activism.net/cypherpunk/manifesto.html
「A Cypherpunk's Manifesto」読んでみますー。
BTW、Hotwiredで、このような記事もありますね。
人気のソーシャル・ネットワーキング・サービス、ネット上級者には不評?
http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/20040130109.html
BOING BOINGのコリー・ドクトロー氏は、記事のなかで「お互いによく知らないのに、手っ取り早くて安易な友情を育てようとしている。人付き合いのプロセスを自動化するソフトウェアが、お互いの関係を悪くしているとは本当に皮肉なものだ」と言ってます。確かにあまりにも有名な人だと1日何百通もメールが来てしまうのでしょう。
でも、Justin Hall氏はこう言ってますね。
しかし、ネットワーキング・サービスに反発を感じるのは、オンラインでそれなりの地位を確立しているユーザーだけに限られているようだと、古くからのネットユーザーでフリーライターのジャスティン・ホール氏は語る。大多数の一般ネットユーザー、とくに自分のホームページを持っていないユーザーにとって、ネットワーキング・サービスはオンライン上で自分の存在を示すのによい方法だという。
「ネットワーキング・サービスは、ホームページをを持たないユーザーにとっては素晴らしいものだ。ホームページがなくても、ネットワーキング・サービスを利用すれば、自分が住んでいる場所や興味の対象を広く伝えられる。私の友人の中にも、インターネットにはさほど詳しくないが、フレンドスターを利用している人がたくさんいるし、彼らはこのサービスがとても気に入っている」とホール氏は言う。
私は自分の人間関係が可視化できるのが
楽しいと思いました。
このCoryとJustinの意見の違いは、SuperNovaやO'Reilly ETechなどのインナーサークル的コンファレンスに出没するCoryと、各国を旅しては興味のおもむくままに人に会うJustinという違いを反映していておもしろいですね。
私も最初Orkutの話を聞いたときは「また新種?」くらいの印象だったのだけど、試してみるとよく出来ているので、単純にソーシャルネットワーク・サイトとひとまとめにできないかもしれないとも感じています。特に友達リクエストメールが鬱陶しいという人にもOrkutなら「サイト内のメッセージのみ」もsettingsから選べるし。
ところで、友達リクエストが増えてきてから、「自分が友達と認めてる基準は何だろうか?」なんて自分で考えるようになってしまいました。というのは、昨日リクエストして来たある人に、はっきりした印象がなかったからなんです。
その人のプロフィールを見るとかなり私の知ってる人たちに近いのだけど、どうもはっきり思い出せない。その人さらにorkutのメール以外にも自己紹介メールをくれて「一度XXさんの紹介で会ったことがある。こういうお願いはrudeでないといいけど」と書いて来ててそれなりにpoliteなんだけど、でも姿勢は解るのだけど、どうもOKできなかったのでした。
そこで考えてる内に、私の場合には、少なくとも「直接会って話をしたことがあって、その人が何をしててどんな考え方の方向性を持ってるか」知ってからでないと友達としてOKできない、というのに気が付きました。今わたしのorkutでつながってる人たちとは、一応全員その人のやってることをイメージできるからです。こういうのも人間関係が可視化されて判ることのひとつかもしれないですね。
お世話になったコロンビア大学のニューメディアの先生に、Orkutメールがたくさん届き過ぎて困るのかを聞いてみたら、次のような答えが返ってきました。
I think some people might grumble about validating
friends, but not me...I can never have enough friends
and I'll never mind validating them.
おそらく、不快に思う人は特定分野でかなり有名な人で、みんながその人と知り合いになりたいと思ってメールをしてくるのでしょうね。いうなれば自分の人生のなかで一瞬会った人がすべてメールを送ってくるような感覚でしょうか。ほとんどの人は、届き過ぎて困るということはないと思います。
ほかには、知り合いから私のことを聞き、Orkutを通じてコンタクトを取ってくれたシリコンバレー在住の起業家の方がいらっしゃいました。その方は、同郷つながりということで、お受けしましたが、そういった共通点があると親近感が湧きますね。
あと、英語メールのためワームだと勘違いして捨ててしまった人、本名を出すのに抵抗のある人が何人かいました。:)Orkut上の人間関係と現実世界の人間関係は、最初からかなり違うものと思ったほうがよいのでしょう。
Orkutの中でも人によって友達として受ける基準はみんな違ってますよね。一回会っただけでも受ける人も居れば、すごく詳しく知ってる相手でないと受けない人も居るし。Marc Canterはどんどん受けてるけど、Lessigたんはけっこう選んでいるようでFanには入ってるけどFriendsには入ってない人もいますね。
同郷つながりや同じ土地を知ってると親近感を感じるのも面白いです。私、子供のころから数年に一度引っ越ししてたので、特定の土地にあまり親近感がなかったのですが、San Franciscoにはなぜかありますね。
そういえばOrkutで仕事関係のつながりもできてデートも3回したという人の話題も出てきました。
http://joi.ito.com/archives/2004/02/12/orkut_in_action.html