NPRのニュースによると、アリスティード大統領の国外逃亡は、同国の憲法にしたがって退陣したのではなく、20人の重装備の米軍人により強制的に国外追放されたものだと大統領自身が主張しているとのこと。ハイチ情勢に詳しい人は、アリスティードの退陣声明もなく、さらに出国の様子の写真が一切ないのは通常では考えにくいと語っています。これが本当なら、クーデターをブッシュ政権が支援したことになります。また、出国先の中央アフリカは元フランス領で、軍事政権として悪名高い場所。ちなみに、フランスも米国と共にアリスティード大統領の退陣を要求しています。
Haiti: Five facts and One Appealによると、1994-2002年にかけて米国は7000万ドル(約80億円)をアリスティード大統領の反対勢力を作るために費やしているとのことです。その逆に、2000年以降、ブッシュ政権は総額5億ドル(550億円)のハイチへの経済援助を中止し、IMFにも働きかけて1.5億ドル(170億円)の支援を取り止めました。
このブログによると、ハイチは米国企業にとって一番安いスウェットショップ(搾取工場)になっています。時給11セント(13円)ということは、中国よりも安いです。
* As a source of cheap labour. Disney has used Haitian sweatshops to make pocahontas pajamas, among other things, for 11cents/hour. Of 8 million Haitians, around 7 million are willing to work for almost nothing. There are plenty of new 'free trade zones' being set up (tax breaks, controlled access, disempowered labour force, and so on).
80億円を反政権のパラミリタリーグループに投入し、米国企業のやり方を批判する政権を無くしてしまうほうが、米国にとっては何百倍も得をするということでしょうか。時代は変わっても、バナナリパブリック時代のシステムは変わっていないと何とも言えない気分になります。世界で初めて黒人政権を樹立した国として、もう一度大きな変化を起こしてほしい。そして、アリスティード大統領に再びハイチに戻って来てほしいと思います。