浅田彰×岡崎乾二郎×高島直之×松浦寿夫
2004.5.2(日)13:30-(開場は30分前)
東京ウィメンズプラザ
入場料:500円(定員200名)
企画:シスムゼミ[東京芸大 芸術・思想テクスト精読自主ゼミ]
http://www3.ocn.ne.jp/~artsysm/web.kikaku.html
協力:四谷アートステゥディウム
四人のシンポジストがそれぞれひとりからふたりずつ、日本近代における最重要な画家をとりあげ、彼らの仕事を通して「近代絵画」および「日本近代絵画」というフレームを見ると同時に彼らがそのフレームの中でいかなる特異点を形成したのかを鋭く問い直し、さらにつづくディスカッションにおいて、各論点をダイナミックに結びつけつつ「日本近代絵画」から「絵画」、さらに「芸術」という普遍的問題の核心へ迫る、徹底討議。
おもしろそうですね。実際に作品を作ってる他のパネリストと浅田さんがどういう視点で語るか興味深いです。「日本近代絵画」から「芸術」という普遍的問題の核心へというのはちょとfar fetchedな感じもするけど、現代を扱うのはこの次にするのかな。
森美術館でも、4月28日から『モダンってなに?』というテーマでMoMA展が始まりますね。
http://www.mori.art.museum/contents/moma/
日本と海外の近代絵画の比較をするいい機会かもしれません。
今回のMoMA展では、テーマ別に4部構成になっています。ロンドンのテート・モダン以降、年代順の展示ではなく、テーマに沿った展示を行うのが人気なのでしょうか。
をを、それは良いことを聞きましたぞ。森美術館まだ入ったことなかったんですよー。あの辺りを通るときは何故かきまって夜だったりして。(六本木を徘徊してるにあらず)
よく見たらKusamatrixは5月9日までですね。これはぜひ行かねば。(草間弥生じつは結構好きです)
このシンポジウム、今開催中の「再考:近代日本の絵画 美意識の形成と展開」展にちなんで行われたみたいですね。参考に提示された画はそれらから選ばれてました。
http://www.smma-sap.or.jp/modernism.htm
シンポジウムがスタートしたら浅田さんが「僕は美術は素人だけど」と言い訳しながらも流れを決めてしまい、いきなり飛ばし気味で日本近代絵画の「高橋由一と黒田清輝」問題から突っ込んでました。この2人をクールベとモネとになぞらえることはできるかとか、リアルに描くのと感じたことを描くことの意識の問題についてとか。
そこに後藤さん、高島さん、松浦さんが続きましたが、「1911年あたりからどの画も鮮やかになるが、これは油絵の具が買えるようになったから」や「作家は展覧会で見られることを意識していたが、1920年になると雑誌で印刷されることを意識することも出てきた」などツールや環境が作品に与えた影響の指摘もあり、「竹久夢二は美術史では無視されているが多数に影響を与えている」とか、岡本太郎の父親が漫画家だった話からでた「絵画と漫画の関係」などの視点も面白かったです。
最後の方は、日本画界は他の国より悪いのか?といった議論も出たけど、浅田さんが「ここでこの話はしたくなかったが、ヨーロッパでもアメリカでもどこでも美術界にはメインストリームと周辺作家がいるわけで、日本だけが特別でもないだろう」というふうに相対化してしまいましたね。シメも浅田さんがまとめて終わりました。
わたし的には、配られた資料に画家たちの一覧年表があって、それを見るとそれぞれ人生のある時点でスタイルや仕事を変えているのが、なんだか脱皮してるみたいで興味深かったですね。
お客さんは150人くらいかな。ほとんど美大系の学生みたいでした。主催者も芸大生みたいで学生イベントの趣が濃かったけど、パネリストがプロぽかったので内容レベルはキープできてた感じでした。