メキシコ系カナダ人のアーティスト、ラファエル・ロサノ=ヘメルは
とても不思議で刺激的なパブリック+メディアアートを手がけている。
昨晩、カナダ大使館での彼の講演を聞いた。メキシコシティやイスタンブールで
「リレーショナル・アーキテクチャー」(関係性の建築)と呼ばれる
アートプロジェクトをやっている。日本でも蛍とおみくじをモチーフにした
インスタレーションを11月に山口県でやる予定。
単なる参加型のアートではなく、都市と人をつなぐ関係性をビジュアル化
することで、自分の住んでいる街、歩いている道、パブリックな空間とは
何かを再考させる。まあそれ以前に参加している人たちは、とても楽しそう
だけど。
「街にはたくさんのイメージがあふれているけど、もっともっとあふれて
いいはず。だけど、そのイメージは企業や国じゃなくて、僕たち市民が
つくるものなんだ」
彼の言葉は、共同体や家族のつながりが薄められてしまった現代都市の
闇に差し込んだひとすじの光のようだった。彼のアートワークのように。