○ニュース&レビュー海外編
(NIKKEI NET ITニュースメール 6/8/2004掲載)
米オンライン小売り企業大手のアマゾンは、ブログ形式でオススメ商品を紹介する新機能を追加したり、マンハッタンで試験的に即日配達サービスを行うなど、新たな挑戦を始めている。また、サン・マイクロシステムズが「ソラリス」のソースコードを公開するという計画を明らかにしたり、携帯電話業界の草分け的存在であるクレイグ・マッコー氏が消費者向けの広帯域ワイヤレス事業を立ち上げるといった、各分野での新しい取り組みが始まっている。(長野弘子/ITジャーナリスト)
■アマゾン、ブログでオススメ商品を紹介(6/3 Internetnews.com)
米オンライン小売り企業大手のアマゾンは、ブログ形式で商品を紹介する新機能「Plog」のトップページへの掲載を開始した。各ユーザーの購入履歴に応じて、パーソナライズされた推薦商品や関連情報をブログ形式で提供する。ユーザーの興味のある商品に関する最新情報を簡単に紹介する仕組みとして、ブログは優れたフォーマットだといえる。プライバシー懸念にも対応し、過去の購入情報がPlogに表示されないよう設定することもできる。
同社は顧客の求める商品を素早く検索できるサービスとして、4月14日に自社のサービスを組み込んだ新しい形態の検索サイト「A9」(http://a9.com/)を立ち上げている。A9では、一般検索のほか、アマゾン商品のみに対象を絞って検索を行うことも可能だ。
さらに、商品検索だけではなく配送でも新たなアイデアを取り入れ、商品を即日配達するというサービスをマンハッタンで試験的に行っている。これまでにも、コズモやアーバンフェッチなどのドットコム企業が即日配達サービスを行ったが、経営破たんに陥っている。アマゾンが即日配達サービスを成功に導くことができるか注目される。
■サン、「ソラリス」のソースコードを公開へ(6/3 IDG.net)
サン・マイクロシステムズは、エンタープライズ級OSの「ソラリス」をオープンソース化する計画を明らかにした。ライセンス方式などの詳細はまだ未定だが、今後は顧客や提携先、開発者と共同で作業を進めるとしている。同社は現在、IBMやマイクロソフトだけではなく、Linuxベンダーとの激しい競争にさらされており、オープンソース化することで、価格面での競争力とアプリケーションの拡充を図る狙いがある。
ソラリスの次世代版はレッドハット配布のLinuxより安価になり、Linuxアプリケーションとの相互運用性も確保されるという。開発者コミュニティーを形成するオープンソース方式のソフト開発を重視する企業が増えており、コンピュータ・アソシエーツのデータベースソフトウエア「イングレス」や、ファイル共有ソフトの「シャレーザ」、コンテンツ管理ソフトの「フロンティア」も最近ソースコードを公開すると発表している。こうした動きが加速されていくことで、価格やサポート面でも変化が起こり、単一ベンダーによる独占ではなく、標準ベースのソフトから色々な製品を選ぶことができるようになる可能性がある。
■マッコー氏、新広帯域無線サービス立ち上げへ(6/3 CNET)
携帯電話業界の草分け的存在であるクレイグ・マッコー氏は2日、新たな消費者向けの広帯域ワイヤレス事業を立ち上げることを発表した。同氏が会長兼CEOを務めるクリアワイヤーは、ユーザーがソフトウエアをダウンロードすることなしに、約15分以内で広帯域無線網を利用できるサービスを提供するとしている。今夏、フロリダ州ジャクソンビルでサービスを開始し、来年には米国内各地と米国外市場にも進出する予定。
この新サービスは、IEEE802.16として標準化が進められている「WiMAX」とは異なる規格とのこと。マッコー氏は、全米規模の携帯電話ネットワークを初めて立ち上げた人物として知られており、同氏が設立したマッコー・セルラーは1994年AT&Tに115億ドルで買収された。マッコー氏はほかにも数々のベンチャー企業を成功に導いたことから、今回の新事業への期待も高まっている。
■ヤフー、スパイウエア撃退ソフトでアドウエアを除外?(6/1 eWeek)
米ヤフーは、急増するスパイウエア(システム監視ソフト)対策として、「ヤフーツールバー」にスパイウエア検出ソフト「アンチスパイ」を統合した。同ソフトをインストールし、「アンチスパイ実行」をクリックすると、ソフトが起動。スキャン後、検出されたスパイウエアやアドウエアを削除できる。
しかし、このソフトの初期設定ではアドウエアがスキャンされない状態になっていることが分かった。アドウエアとして悪名高い「クラリア」(Claria)および「ウェンユー」(WhenU.com)が、ヤフーと提携関係にあるため、故意にアドウエアのスキャンを行わない設定を行った可能性があると懸念されている。
セキュリティー対策企業のマカフィーによると、スパイウエアやアドウエアは昨年から急増しており、昨年8月の200万から今年3月には1400万に増えているという。今後、アドウエアに対する明確なポリシーの策定を期待したい。
Posted by hiroko at June 8, 2004 08:11 PM | TrackBack野菜大好き
Posted by: 明神孝二 at November 2, 2004 02:53 PM