CNET Japanの特集記事「ネットオークションをめぐる知的財産権の攻防」の第4回:敵対か恊働か--新たな協力関係を目指してが掲載された。アクセス権を中心に著作権法を組み替えるという話について少し補足。
通常の著作物だと著作権者の許可なしに個人が転売する権利が認められているが、音楽ファイルのようなデジタルコンテンツだと複製が簡単にできるので、転売することができるかどうか問題になっている。そこで、この問題に一石を投じるため、iTunes Music Storeで購入した音楽ファイルをイーベイで販売するという試みが昨年9月に米国で行われた。
イーベイは、出品規約違反ということで同オークションを中止したが、出品者は最終的に、アカウントの全権を買い主に譲渡する形で音楽ファイルの販売に成功した。
しかし、デジタルデータだと、転売は暗にデータの複製を意味するのでダメという意見が米著作権局などでも強くなっている。また、ネットワークを介した「使用」に移行した場合も、やはりローカルのHDDに一時的にファイルが複製されるので、「複製」を中心に著作権を考えるとどうしても無理が出てくる。
そこで、著作権法を改正して、データに対するアクセス権を組み込むという意見が大きくなっている。福島直央さんによると、このアクセス権に関しては、昨年の著作権分科会報告書でも取り上げられているとのこと。報告書を読むと賛否両論あるのが分かるが、アクセス権を導入したからCDの売上が増加するかどうかはまた別問題なのだろうな、、。
Posted by hiroko at September 15, 2004 12:00 PM | TrackBack難しいテーマです。
欧州ではここ数年、ソフトウェア特許が話題になっています。
http://www.mediaselect.co.jp/special/0309/29/0309290991.html
著作権と特許は別モノですが、インターネットが生活のインフラになると「知的所有」に対する考え方を根本的に変える必要がありますね。結局、既存のモデルで収益を得ていた人が損をしたくないから、問題が膨れ上がっているように見えます。
CDの売り上げは、音楽ダウンロードサービスの影響をそんなに受けていないとどこかで聞きましたが。。。
Posted by: yoko at September 22, 2004 05:38 PMソフトウェア特許に関する記事、読みました。
エンジニアの多くがソフトウェア特許に反対しているのは、個々のプログラムに特許が与えられるのではなく、アイデア自体に与えられるからですよね。
RMSの本「フリーソフトウェアと自由な社会」に詳しいですが、公開鍵暗号化のアイデアに特許があったので、特許が切れる1997年まで同技術の利用が阻まれてきたという例が挙げられています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756142818/
大企業は特許にがんじがらめされないよう、クロスライセンスを結んでいるので訴えられずに済みますが、こうした契約を結んでいないと仮定すると、IBMの場合で特許制度による損害は利益の10倍にもなるそうです。中小企業や個人の場合は、本当に死活問題ですよね。
特許/知的所有権に関して、こんな記事を見かけました。
http://news.zdnet.com/2100-3513-5375070.html
長いですが、おもしろいです。
(途中から、推理小説を読んでいるのかと)
記事にある通り、欧州ではOpenOfficeの普及率が高い。少なくとも日本に比べると。
学校の先生がコンピュータ指導の授業で用いていたりするようで、OpenOfficeインストールに関する体験などについての情報交換サイトも立ち上がっています。