新潟震災では、余震と寒さに震えながら避難所で不自由な生活を強いられている人々に心が痛む。テレビの報道だけでは現地で何が起こっているのかさっぱり分からず苛立ちを感じていたが、そんななかでブログが大きな力を発揮している。マスコミの報道では分からない事実が、現地にいる人々の目を通してどんどん伝わってくる。
たとえば、「新潟震災ボランティア日記」の「マスコミ報道陣への憤り*必要な物資について」から:
そんな状況下で、マスコミの取材陣が50人近く現場付近を陣取っています。 小千谷市役所の正面に車を止めて、そのために、 救援物資を運ぶトラックは遠くに止めることしかできず、 ボランティアの人たちがせっせと現場に物資を運んでいますが、 報道陣は、それを手伝う気配すらありません。心労と肉体的疲労が積もっている被災者のかたがたに、
当然のようにマイクを向け、24時間カメラをまわし続ける神経も
さっぱり理解できません。
この記事のなかで、マスコミは被害や地震情報を伝えるだけで、現地の人々が本当に何を求めているのかをまったく報道しないと批判している。「いま必要なのはカイロ、また紙オムツ」と書かれていたが、この声に応じて、「iMacと竹笛のゆらめき」さんが、3つの紙おむつメーカーと、「ホッカイロ」の「白元」の支援を調べてくれた。
ほかにも、はてな義援金窓口が開設され、すでに100万円の義援金が現地に送られた。以前だったらテレビで義援金の呼びかけをして、その後はそのお金がどこに送られ、どう使われたかがよく分からなかった。しかし、こうしてブログで振り込み証書の写真が掲載され、現地の人々の生の声が直接入ってくると、1人1人が直接現地の人とやり取りしているような連帯感が生まれる。
マスコミは、こうした現地の人々やブロガー達の声を無視して偏向した報道を行うことが、もはや無理な状態だと早く気づいたほうがいいだろう。ブログでマスコミ批判が高まると、マスコミも報道のやり方、現地の人との接し方を変えざるをえなくなる。たとえば、現地の店での食料の買い占めをするのとは逆に、東京から食料や物資を持って行くとか、救援スタッフの邪魔になるような駐車はしないとか、もし時間が少しでも空いたら手伝うとか、相手を思いやる姿勢が少しでもあれば、ここまで反感をかわずに済むだろう。事件や災害が起きるたびに報道姿勢への批判と不信感がつのっていくことに対して、報道のあり方を見直し人々の声を真摯に受け止めるべきだと、自分自身への戒めも含めて思った。
その他の新潟震災サイト:
新潟中越地震「現地発」情報 地域別整理blog
「現地発」情報グループ
新潟県小千谷市ボランティアセンター情報
新潟地震の被害のニュースを見ていて私も変な感じがしていました。まったくパターン化したニュースの内容ばかりで、現地で何が必要とされているのか全体像がわからなかったからです。
94年のLA地震の時私はちょうどLAにいました。朝ニュースをつけると、市内各地の現場の悲惨な状況が飛び込んできましたが、すごく納得できたのは、メディアはヘリコプターで上空を廻っているだけではなく、地上クルーが現場で重要な情報を聞き出していて、それがそのままニュース映像で流されたことです。Northledgeの大学駐車場がつぶれた場面でも「この下に数人が下敷きになっているから緊急救援が欲しい」などの訴えがインタビューでそのまま流れました。また映像から救出に必要そうな装備の当たりがつけられる撮り方をしてた気がしました。この空中撮影の映像と地上との映像が関連してスイッチングされていたので、ニュース映像からかなり対応関係が把握できたのです。
新潟のニュースを見ていたら、空撮は空撮だけ。しかもテレビ屋的に絵になるようなものばかり選んでる感じです。かと思うと地上の映像は落ちて道路にころがっている物やつぶれた車や「単に悲惨さを醸し出す映像」ばかりです。履き違えもいい加減どうかしてると思いました。
それに、こういう緊急事態の起きた場所の報道は戦場に行くのと同じだから、取材する側は登山と同様に100%自給自足態勢で行くのは当然の認識のはずです。もし現地の食料供給に依存できるなどと考えていたら、あるいは取材陣が救援物資を運ぶくらいの協力が考えられないなら、まったくのサラリーマン惚けです。「帰れ」といって追い返されても当然のはず。
確かにどのテレビ局も、地震の揺れや倒壊した家屋、避難所の人々の悲惨な生活状況などを競って映していますね。被災地から発信されているブログを読んだほうが、何が起きているのかがよく分かります。救援物資は、本当に必要なものを送らなければ無駄になってしまうので、当事者の声が一番聞きたいのに、NPOやボランティアへのインタビューよりも、生き埋め救出作業のライブ中継のほうが視聴率が取れるという判断なのでしょう。
LA地震のとき、ちょうど現地にいたんですね。滞在先は揺れましたか?地震はほんの数キロの違いで、びっくりするほど被害状況が異なるので、近くにいても実感があまりない部分もありますね。
今回の新潟震災の件で、もし東京に直下型の地震が来たらどうなるのだろうと考え込んでしまいました。人口がここまで密集しているなかで、ビルや家屋の倒壊で道を塞がれ、ライフラインが寸断されたら、大勢がパニックになるかもしれません。被害状況を正しく判断し、被災者へのサポートを迅速に提供することができるかどうか、行政の手にかかっていますが、それも何となく頼りないです。
以下のページによると、東京の道は狭く入り組んでいるので、災害が起きたときの避難が難しいと思います。災害を最小限に留めるためには、まず都市計画から考えないと、、。
http://www.mid-tokyo.com/05/aboutthis.html
LA地震、LA自体が広いこともあるけど、たしかに場所で大きく被害が違ってました。私がちょうど居たのはPalos VerdesというLAXから海岸沿いを南に下った所にあるちょっと飛び出してるあたりで、そこは岩盤が違うという話で揺れも違いました。
その時は明け方の4:20amあたりにドカーンという感じの揺れが一発だけ来ました。新潟のときのような水平の大きな揺れは感じなかったです。友達と飛び起きたのですが、幸い落ちたものはほとんどなくて済みました。ちょと恥ずかしいけど、私は低血圧なので急に飛び起きたら立ちくらみが来てクラクラっとしてしまいました。情けないかも。なのでそれ以上揺れが来なかったので2度寝してしまい、6:00amにTVをつけて初めて映像で被害の様子を見ました。ちなみにLAは水道の水質が悪いため、飲料水は家に大きなウォーターボトルを配達してもらっている人が多くいます。なので、こういう場合でも水は比較的確保できそうな気がしました。
東京に直下型地震が来たらパニックになるのは間違いないでしょうね。政府も都も行政機関は集中してるわけなのに、緊急時のベースになる場所って他にどこかあるのか気になります。最近、重要インフラセキュリティ関係の調査をしてるけど、関係者の話を聞いているとテレコムインフラも東京に集中しているので、地震が来ればかなり通信が落ちそうな気がします。9/11の時にNYでは携帯のSMSがかなり役立ったそうですが、東京が被害にあった場合とれくらい携帯メールが運用できるかは興味深いところです。
東京は都市計画といっても、江戸時代からの区画の上に道路ができてしまってるから、調整するのは至難の業でしょう。狭い道ではいざというときは自転車が役に立つと思います。割れた道路でも走れるのはやはりマウンテンバイクかな。