August 01, 2005

ICC存続の危機!

[ Art ]

友人から、ICCが存続の危機に直面していることを聞いた。ICCは、明和電機からエキソニモ、クリエイティブコモンズまで、ネット/デジタルカルチャーにおける一番エッジの部分をうまく展覧会に取り入れることのできる数少ない美術館だと思う。そのICCが存続の危機にあるのは、とても悲しい。

以下、ICCのキュレーターの方からの「ICC存続支持メールのお願い」メール。キュレーターの方のメールアドレスは省いているので、もし直接応援メールを送りたい場合には連絡してください。

*******ここから*******


ICC存続支持メールのお願い

東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]*が、2005年度いっぱいで活動を停止する方向が、スポンサーであるNTT東日本株式会社より閉鎖を示唆されたのは今年3月のことでした。この件については、同社から公式アナウンスをするという決定がなされないため、内部の者から公にできない状態が続いていたのですが、ICCの現状を含め、ICCおよびメディア・アート・センター、そして文化施設や文化全般の社会的意義を広く議論する必要を感じ、学芸員の判断により今回の件を直接メールさせていただきます。


■ICCの閉鎖可能性

ICCは、アートとテクノロジー、科学の触発により生まれる新しいジャンルであるメディア・アートのアクチュアリティを紹介し、またさまざまな人々が出会う場として91年のプレイヴェント開始後、継続的に活動を続けてきました。97年春のセンター開館後は、カールスルーエのZKM(ドイツ)、リンツのアルスエレクトロニカ・センター(オーストリア)と並ぶメディア・アート・センターとして認知され、国内そしてアジア地域におけるメディア・アートの中核として機能してきました。

ICCは、メディア・アートおよびメディア文化を長年にわたって推進し育ててきた重要な拠点の一つです。長年の活動を通して国内外の交流を推進するだけでなく、大学の授業枠等での視察も多く、教育的役割を大きく担っています。またここ数年、大学機関においてメディア・アート、情報デザインのカリキュラムが増加し、数多くの学生がこの領域で学んでいます。メディアを横断する表現者の増加やネットワーク環境の普及もともなって、メディア・センターの活動は、今まさに広く一般に必要なものとなりつつあります。

公共の場としてメディア文化を牽引するICCが閉鎖されることになった場合、その社会的・文化的損失は、国内外に計り知れないものとなるでしょう。またICCはコレクションを保持しており、活動のドキュメントやアーカイヴも含めこれらをいかに保管し長期的にアクセス可能にするかという問題も出ています。スポンサーであるNTT日本は、これらを公共的な財産として未来につなげていく大きな社会的責任を荷っています。しかし、企業側からは未だ明確な指針が提示されない状況です。

ICCが今後とも継続されることについて、私たちは皆様のご賛同の表明を集めたいと考えています。


■ICC存続支持、ご意見メール送付のお願い

ICCの存続のためにも、ICCの果たしてきた役割や文化的意義について社会的に確認し、広くディスカッションを開いていくことが今まさに必要になっています。一企業の問題にとどまらず、メディア文化そして文化の未来を開いていくために、皆様からICC存続支持メールやご意見、ご署名によるご協力をお願いいたします。またこの問題をできるだけ多くの人々に知っていただくため、広くさまざまなメディアで取り上げていただきたく存じます。

○メールは、このメールへの返信としてお願いいたします。お名前、ご所属、メールアドレスに加え、ご意見をぜひよろしくお願いいたします。


2005年7月19日 ICC学芸員一同

*ICC:1990年に日本電信電話株式会社(現NTT)により日本の電話事業100周年記念事業として開始。91年よりプレイヴェントを開始、 92年より機関誌『InterCommunication』を刊行。97年4月に開館、常設および企画展スペースをもちコンサート、ワークショップ、製作支援などを並行して展開。その後NTTの分割にともないNTT東日本の所属となり、2001年4月に縮小リニューアル開館。以後企画展中心に活動。 2005年4月よりカフェ、ライブラリーを閉鎖、メンバーシップを中止。2006年度以降の活動は未定。


*******ここまで*******


なお、英語の文章はこちら

Posted by hiroko at August 1, 2005 05:51 PM | TrackBack
Comments

えーー!?そんなぁ~~~!!!
あそこ、大好きなのにーーーっ

さっそく近いうちに 久々ICCに行く事にしますっ!
(って、そのくらいじゃ どうにもならないんだろうけど・・)

応援メールも、必要なら送ります~~!

Posted by: DAKE at August 1, 2005 10:21 PM

DAKEちゃん:
それでは、Mixiでキュレーターの方のメルアドを教えます。

P.S. 先週金曜日のライブ、お疲れ〜!またまた観に行けなかったけど、今度こそ観に行きます。

Posted by: hiroko at August 1, 2005 10:46 PM

はじめまして。MixiのMayです。NTT東、経営が苦しいんでしょうか。通信業界の構造改革の余波がこういうところにも及んでいる気がします。情報通信総研の将来も不安ですね。

Posted by: May at August 2, 2005 10:47 AM

Mayさん:
やはり企業1社にすべての資金援助を任せるというのにムリがあるのかもしれませんね。

アートマネジメント、よく議論されていますが、企業の利益にならないから、じゃあ美術館への援助は止めるというのも、アートや文化事業を後退させることにつながり、長い目で見ると社会的な魅力や競争力が失われていくと思います。

Posted by: hiroko at August 2, 2005 12:45 PM

ICC、もし民間で維持するとなると、やはり何か中立的な組織が運営して、複数の出資者をつのるのが現実的な時期なのかもしれませんね。あとは、それこそ文化庁や文部科学省、または東京都などの政府・自治体関係からの支援になるけど、これは決定までに時間がかかる予感がします。

でも東京都は写真美術館のような良いものを作ってるのだから、テクノロジーアート美術館としてICCを引き受けてくれたら嬉しいと思いますけど。

Posted by: gt at August 2, 2005 12:58 PM

知り合いのなかには、「やはり1企業のプロジェクトなので、結局はその企業の決定にゆだねられてしまう。閉鎖された後は、これまで行った展覧会をきちんとアーカイブ化するしかない」と言う人もいますが、企業のプロジェクトであっても美術館運営という公共性を持ったプロジェクトは、市民も一緒に議論するべきなのではないかと思います。

企業の体力がない場合には、gtさんの意見のように東京都が引き受けることも可能性としてはありますよね。でも、NTTが自分達のプロジェクトなので、ほかには引き渡さないと言ったらそれで終わりですし、難しい問題だと思います。

アートと言ってもお金がかかるし、個人で数億円ぽーんと出せるような人が日本人には少ないですしね。。

Posted by: hiroko at August 2, 2005 02:16 PM

はじめましたて、くま@mixiは最近加わらせてもらいました。

8/8にICCのイベントを見てきました。開館当時の岩井俊雄さんの展示会に何回も行きました。
たいしたことはできませんが、ICCは継続してもらいたいので応援メールさせてください。

Posted by: くま at August 13, 2005 02:52 AM
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Title: ICCって閉館になっちゃうの!?
Excerpt: たまたま、巡回しているページをみていたら、衝撃的な情報が。 「ICC閉館の危機」 http://www.kanshin.com/?mode=keyword&id=785715 私の中で好きな美術館トップ3に入っている、ICC(NTTインター ...
From: backdrop
Date: 2005.08.16
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