November 24, 2004

Podcastにも広告が、、


Podcast向けの広告エージェンシーが登場した。PodcastAdsでは、サイト登録して広告ファイルをダウンロードし、自分のPodcastでそれを流すと広告料が支払われるというサービスを提供している。でも、10種類以上のPodcastを聴いているけど、これまで広告を聴いたことがないので、誰か使っているのだろうか、、、?

Posted by hiroko at 12:31 PM | Comments (0) | TrackBack

November 23, 2004

中国国宝展は凄かった


 上野の東京国立博物館で開催している「中国国宝展」に行ってきた。この展示会では、約4000年前から1000年前までの中国の道具や装飾品を集めており、約3000年間の中国の文化的変遷を網羅的に見ることができる。

 中国では近年、考古学上の重大な発見が相次いでいるが、その中から重要な作品を厳選したという。中国国外に初めて出される作品も多く、右の写真の「金縷玉衣」も日本初公開だ。これは江蘇省徐州市獅子山から出土したもので、前漢時代・前2世紀に作られた玉衣。漢王朝の皇族の遺体を飾るためのもので、玉片を黄金の針金で縫っている。さすが中国!遺体にまでド派手なものを着せると驚いてしまった。

 展示会は前半と後半に大きく分かれており、とくに後半は仏教の変遷を示す仏教美術を集めている。これが面白く、インドから中国に仏教が渡った1世紀には、仏教美術にまだガンダーラ文化の影響が色濃く残っており、仏像の顔立ちも、よりインド人に近い。そして、だんだん日本の大仏様のような太った体格になるのだが、時代別の変化が興味深い。

 知らなかったのは、中国では古くから仏教が何度も弾圧されていたということ。「三武一宗の法難」と呼ばれており、北魏の太武帝(位423年 - 452年)、北周の武帝(位560年 - 578年)、唐の武宗(位840年 - 846年)、後周の世宗(位954年 - 959年)による仏教弾圧を指す。日本に仏教が伝来する以前にもすでに廃仏政策が採られたとは驚きだった。また、日本に仏教が伝来した6世紀の頃の中国の仏像は、奈良の仏像と非常によく似ており、一種懐かしい感じがした。

Posted by hiroko at 04:13 PM | Comments (0) | TrackBack

November 22, 2004

感動のウィーン・アルカディア ピアノ四重奏団

 今日は、友人の田中さんに招待されて、ウィーン・アルカディア ピアノ四重奏団のコンサートに行った。クラシック音楽は、のだめを読んだ程度の知識しかないが、そんな私でも明らかに音の違いに気づかされるほど物凄く、圧倒された。

 とくに、エーリッヒ・シャゲレルと特別ゲストのダニエル・ゲーテのヴァイオリン・デュオは、繊細で軽やかで、しかもカッコよすぎ!こんなヴァイオリン、聴いたことがない。ダニエル・ゲーテは10代でドイツや英国のコンクールで優勝し、20歳でEUユースオーケストラのコンサートマスターに就任したという神童。1994-2000年まではウィーンフィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場管弦楽団でコンマスを務めている。彼の弾き始めの一音で明らかに空気が変わり、鳥肌が立った。

 あと、ピアニストのマリノ・フォルメンティのソロは神業の域に達していた。ドビュッシーのピアノ曲集「前奏曲」第2集から「月の光が降り注ぐテラス」、「花火」の2曲を演奏したが、隣に座っていたSiopyはなぜか肩をふるわせて笑っていた。あとで聞いてみたら、あまりもの凄さに笑いしか出なかったとのこと。曲自体が難しく、よほど自信のある人でないとコンサートで演奏されない曲なのだそうだ。凄すぎる。

 終わったあと、タイ料理のお店で夕食を食べた。主催者側の田中さんはこのコンサートのために何日も寝ていないようで、夕食会の最後には出したお札を手に握りしめたまま眠っていた。おつかれさま。。。

Posted by hiroko at 11:59 PM | Comments (3) | TrackBack

November 19, 2004

RESFEST2004ワークショップ

resfest.jpg

 今年も RESFESTの季節がやってきた。ワークショップとパネルディスカッションの詳細は以下↓

●WORKSHOP 1 :Canon & Adobe 
11月22日(月)15:00〜16:00 
Canonとアドビシステムズ社の合同ワークショップでは、スネオヘアーのミュ
ージックビデオなどでRESFEST オーディエンスに熱い支持を受ける映像ディレ
クターの児玉裕一氏をゲストに招き開催。ミドリカワ書房のPVを題材にXL2、
AdobeR Premiere Pro、Adobe After Effectsを使用し、撮影から編集まで映像
制作のワークフローを解説。さらに児玉氏の独特の絵を作り出すテクニックま
でも披露する、クリエイター必見の内容。

●WORKSHOP 2:Panasonic 「21世紀的新感覚映像 small & shortの可能性」
11月23日(火)13:00〜14:30
近年、映像表現は斬新なアイデアと果敢な挑戦によってわたしたちの目を驚か
せ続けている。ミュージックビデオ、CMといった世界も従来とは違ったジャン
ルの気鋭の監督らの参入と活躍によって活気を見せている。そんな潮流の代表
として、辻川幸一郎氏と箭内道彦氏を招いてのトークセッションを開催。辻川
氏のジャンルを越えた作品群を題材に、ミュージックビデオ、CM、ショートフ
ィルムといったフォーマット論、そしてモバイル、ブロードバンドなどのパー
ソナルメディア、対するテレビに代表されるマスメディアなどメディア論につ
いて語りながら、今最も注目されている映像作家、辻川氏が幅広く支持される
理由を探る。

●WORKSHOP 3:Apple
11月23日(火)15:00〜16:30  
エミー賞受賞のFinal Cut Pro は、業界に先駆けて24P DV、DVCPRO50、DVCPRO
HD編集に対応し、多くのインディーズムービー制作者に支持されてきた。この
セッションでは、石井聰亙監督を招き、Final Cut Pro を使用して制作された
作品を題材にその活用方法を解説。来場者の中から3名様にApple Production
Suiteをプレゼント。

●パネルディスカッション Branded Entertainment Pt.2 
11月22日(月)13:00〜14:30
RESFESTでは昨年に引き続きBranded Entertainmetをテーマにパネルディスカ
ッションを開催。ブランドを伝えるための新たなメディアとしてショートフィ
ルムが脚光を浴びているが、その内容はCM的なものから純粋アート作品まで様
々だ。今年のパネルでは、その中でも商品を一切出さないプロジェクトに注目。
新たなブランディッド・エンタテインメントの潮流をクリエイターとともに展
望する。モデレーター:田中賢治

会場:ラフォーレミュージアム原宿
参加費:1ワークショップ500円、3ワークショップ通し券1,000円
チケット販売:全国チケットぴあにて発売中

Posted by hiroko at 02:25 PM | Comments (0) | TrackBack

November 15, 2004

Google Whackingをネタにした公演

 英国人のコメディアン、Dave Gormanによる、グーグルをネタにしたコメディショーが人気を呼んでいる。そのネタとは、グーグルハックのひとつ、Google Whacking。これは、2つの言葉をグーグルで検索し、1つの検索結果しか出さないというハックで、Whack集サイトもある。

 NPRによると、この公演は、Gorman氏がGooglewhack関連のウェブサイト運営者を探しまわって旅をしたときの経験を語るもので、英国では75もの公演を行い、シドニーオペラハウスでも大盛況、現在ではNY公演を行っているという。

 本当に面白いのかどうかぜひ観てみたいものだ。

Posted by hiroko at 12:52 PM | Comments (2) | TrackBack

November 13, 2004

米国人技術者、会議で総務省から講演を中止される

 昨日開かれたセキュリティ関連の国際セミナー「PacSec」で、大変なことが起こったらしい。gtさんによると、住基ネットの安全性を確認する侵入実験に参加した米国人技術者イジョビ・ヌーワー氏の講演に、総務省が難色を示したため、その当日に発表を中止することになったという。

例のEjoviのPacSecコンファレ ンスでの住基ネットテストについてのトークは日本側主催者のSIDC(日本企業 )に総務省から後援者だからという理由での圧力がかかり、スライドの内容変更するか喋るなという選択を迫られ、土壇場キャンセルされるという事態にな ってしまいました。

 詳しくは、 Ejoviさんのブログに書かれている。毎日新聞朝日新聞も、この件をさっそく記事にしている。

 こうした圧力を使っても、ブログを通してどんどん情報が流れるのだから、発言を止めることはできないという好例になった。皮肉だが、この事件により、住基ネットの安全性に対する疑問が深まったのは私だけではないと思う。安全性に対して自信があるならば、講演内容に注文をつけることはないからだ。

 さらに、Ejoviさんのブログは英語で書かれているので、日本だけではなく世界中にこの事件のニュースが広まることになった。すでに、joiさんのブログでもこの件が取り上げられている。


Ejoviさんのブログから引用。
その通りだと思う。

However the greatest problem with JUKI net is not technical but Soumushou's inability to even acknowledge that they exist! How can a system become secure if the Japanese government are not willing to listen to someone who points out issues.

(住基ネットのもつ最大の問題は、技術的な問題ではない。それは、問題が存在すること自体を認めることのできない、総務省の姿勢である。もし、日本政府が問題を指摘する人の話を聞こうとしなければ、どうやって安全なシステムを構築することができるだろうか?)

Posted by hiroko at 08:11 PM | Comments (11) | TrackBack

November 11, 2004

エコロジーとエコノミーの両立は可能か?

frantz.JPG
 11月9日、ドイツの環境ジャーナリスト、フランツ・アルトさんの講演会が行われた。テーマは「エコロジーとエコノミーの両立」ということで、環境にやさしい製品や社会の仕組みを作り、経済的にも潤っているヨーロッパの最新事例などを紹介した。フランツさんは、ドイツではテレビキャスターとして長年活躍してきた。そのなかで、環境ビジネスの最先端を見てきたため、科学者の視点ではなく、一般人の目で豊富な事例を紹介してくれて、分かりやすかった。

 印象に残ったのは、化石エネルギーは今後50年以内に枯渇することが確実視されており、一番大きな問題は、石油価格が高騰して、一般人の手に入るような代物ではなくなるということだった。いま起こっている石油の価格上昇を、このトレンドの兆候と見るか、戦争による一時的な現象と見るかは意見が分かれるが、価格高騰は10年以内に到来すると予測されている。再生可能エネルギーに移行しなければ、エネルギーの醜い奪い合いになるだろう。

講演の主旨:
1)世界は貧困に苦しみ、貧富の格差はますます広がっている。

2)先進国GDPの0.5%を使うだけで、世界の貧困問題は解決できる。
しかし、先進国はそれをやるつもりはまったくない。

3)貧困問題・エネルギー問題の解決には、第三世界の教育が不可欠になる。

4)太陽は、現在の人類が必要とするエネルギーの1万5000倍の
エネルギーを供給している。

5)再生可能エネルギーは、現在のエネルギー総消費量の2%に
すぎないが、2050年には60%にまで拡大すると予測されている。

6)エネルギー革命に対する社会の目覚めが必要だが、
報道・情報の少なさが問題。

7)再生可能エネルギーという新産業で、
EUでは500万人の雇用増加が期待されている。

8)バイオマス利用により、農家はエネルギー消費者から
生産者へと変貌を遂げる。

9)一般消費者がエネルギーを生産するエコ住宅により、
政府が電気料金を一般消費者に支払うようになる。

10)環境運動は暗いマイナーなイメージだったが、
太陽に象徴される美しいものになる。


 講演を聞いて、ヨーロッパでは確実に環境ビジネスが立ち上がっているのを実感した。また、日本も太陽光発電では世界でトップクラス、さらにハイブリットカーなどのエコ自動車の分野でもトップを走っており、日本の環境への取り組みに対して評価されているとのこと。

 しかし、日本政府は、京都議定書が来年2月に発効するにもかかわらず、新エネルギーRPS法により、風力市場は2003年度の33万KWから、2004年度は5万KWへと縮小。来年度はゼロKWになりかねないという。また、誰もが不要と思っている六ヶ所再処理工場へ最低11兆円をつぎ込むほか、経産省と環境省の確執から有効な政策がなかなか立ち上がっていない状況だという。

 環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長によると、つい先日も、ドイツのボンで、「自然エネルギー2004」という非常に重要な会議が開かれ、160を超える「国際行動プログラム」が提唱されたという。とくに、中国は2010年までに60GW(6000万KW)の自然エネルギーを拡大し、電源の10%をまかなうという新法案の導入を発表した。また、国連プロセスを補完するための新たな取り組み「地球政策ネットワーク」が開始された。そのなかで、日本政府の発言、存在感はほとんどなかったという。NGO関係者は、日本政府の対応に非常に不満を感じているようだ。

 フランツさんを招聘したThink The Earthのスタッフと話していたが、フランツさんは日本での講演のあと、12日からは台湾に行くそうだ。なんと台湾政府がフランツさんを環境政策のアドバイザーとして呼んだそうだ。台湾、中国ともに環境大国として評価される国づくりを目指そうとしているように見える。WorldChangingのAlex Steffenによると、上海は毎年GDPの3%の10億ドルを緑化に当てており、2010年に開催される上海万博までに、世界有数の自然環境都市にするそうだ。日本は環境分野でも、中国に先を越される日が近いのかもしれない。

続き↓

今日送られてきた、「小泉内閣メールマガジン 第163号」。ちょうど、京都議定書発効の話題だった。

 環境保護を進めると経済発展を阻害するという考え方があります。しかし、私はそうは思いません。

30年前、日本が高度成長を続けていたころ、国内では公害が大きな問題になっていました。当時は、環境保護に配慮すると余分なコストがかかると考えられていました。ところが、現在では、人々は、多少高くても、環境にやさしい製品を購入するようになりました。

環境保護と経済発展は両立するのです。そして、この二つを両立させる鍵が科学技術なのです。

11月14日の日曜日に、ちょうど京都の同じ会議場で、科学技術と社会に関する国際会議が開かれます。私もその会議に出席して講演し、「環境保護と経済発展は両立する。」という私の考えを世界のリーダーたちに訴えたいと思います。

 環境政策も、この言葉通りに先進的なものにしてほしいものだ。原子力発電がクリーンエネルギーなんていわないでね。。。


(フランツ・アルト氏講演の要旨)

 日本とドイツは戦後、奇跡的な復興を経て、社会福祉的な市場経済を確立しました。現在は、社会福祉的なものから、エコロジカルな社会経済の発展へと焦点が移ってきています。世界で起こっている数々の問題・紛争の実に70%が、エネルギ−関連のものから起因しています。ブッシュ米大統領が起こしたイラク戦争も、石油をめぐる戦争のひとつでしょう。しかし、世界中が取り合っている化石エネルギーは、数十年で枯渇してしまうことが予測されています。そうなると、先進国はもちろんのこと、第三世界の国々は発展する機会を失ってしまい、経済格差はますます広がります。私たちは、再生可能エネルギーに移行することが不可欠な時代に来ているのです。

 再生可能エネルギーの特徴は、無料で手に入ることです。10年後を見てみましょう。化石燃料の価格は倍増します。この価格の問題というのは、第三世界の国にとって大きな問題です。2004年、第三世界では、海外支援の費用を上回る支出を、エネルギーに費やしています。中国、インド、アフリカの発展は、化石エネルギーのままでは無理なのです。世界エネルギー機構は数十年で化石エネルギーが枯渇すると予測しています。50年後には天然ガス、ウランが枯渇し、120年後には石炭が枯渇するとされています。

 私は35年間、テレビのジャーナリストとして活動しているので、もし、テレビで環境問題を取り上げるとすれば、こうした内容の報道をするでしょう。最初のニュースですが、今日1日で100種類もの動植物が絶滅しました。3週間前に開催された種の保存をめぐるバンコク会議では、絶滅種は100種類ではなく150種類にのぼるという報告もありました。次のニュースですが、今日1日で3万ヘクタールの砂漠が地球上に作られ、人口が25万人増加し、1億トンの二酸化炭素が排出され、そして今日1日で自然が5万日かけて集めたエネルギーが燃やされました。

 このまま人類が突き進めば、すべての種の生存の可能性が脅かされ、数年後には天然資源を奪い合う戦争に突入するでしょう。それでは、これに対する解決策はあるのでしょうか?

 エネルギー問題はきわめて政治的なものであり、本来は存在しないものなのです。たとえば、太陽は、毎日1万5000倍のエネルギーを送っており、この自然エネルギーを使えば低コストのエネルギー供給が可能になります。すでに、EUではエコロジー経済の奇跡がはじまっています。

 たとえば、ドイツ人は現在、1平方メートルで15〜18リットルの灯油を必要とする家に住んでいます。太陽光発電、断熱効果を高めた省エネ住宅にすることで、灯油の消費を1平方メートルで2〜3リットルにまで抑えることが可能です。ほかにも、南はどちらにあるかを意識した建築を行うだけで、暖房エネルギーの半分は削減できるのです。さらに断熱効果を高めると、実に80%以上のエネルギーを削減できることが分かっています。高効率、省エネが必要ですが、もしこうした努力を続ければ、2050年までにはすべてのエネルギーを再生可能にすることができるのです。また、再生可能エネルギーには、500万人の新たな雇用が生まれるとも算出されています。

(EUにおける2050年のエネルギーシナリオ)
太陽40%
バイオマス30%
風力15%
水力10%
化石エネルギー5%

 
 石油会社大手であるシェルによる調査でも、石油のシェアが40%から8%まで落ちるというショッキングな結果が出ています。また、再生可能エネルギーは現在の2%から60%にまでシェアを伸ばすと予測されています。私は、この調査にもとづくテレビ番組を4本作り、シェルやテキサコなどの企業代表を番組に呼びました。

 そのときのシェルの代表が話していたのですが、10年後には先進国の人間ですら購入できなくなるほど石油は高価になるだろうとのことです。さらに、その代表は「シェルはソーラー・コンツェルンに生まれ変わる」と発言しました。その言葉通り、同社は、いぜん炭坑だった場所に、ソーラーセル工場を作ったのです。そこには、「石炭からソーラーへ」という看板がかかっていました。

 アメリカの石油会社は夢物語と批判しました。アメリカはまだ戦争をつづけるでしょう。しかし、英国の石油最大手であるBP社は、社名を「British Petrolium」から、「Beyond Petroleum」へと変更しました。シェルもBPも本気なのです。

 ドイツでは、政府が風力発電を買い取るという政策をはじめています。過去14年間で、われわれは1万6000基の風力発電機をドイツに設置しました。これにより、1200万トンの二酸化炭素を削減したのです。ドイツ人が答えた好ましいエネルギー源として、再生可能エネルギーがもっとも高くなっています。ちなみに、原子力発電を支持した人は16%しかいません。

 雇用については、風力発電だけで、5万人の雇用が創出されました。すべての分野では、15万人の雇用が増えたのです。風力発電は、当初は1台で35人分の電力しか供給できませんでしたが、現在では、1台で505メガワットを発電し、1万7000人の電力を供給しています。

 現在、風力発電は海へ向かっています。沖合いに風力発電機を設置するようになっており、この分野では、海に囲まれた日本は大きな可能性を持っているとも言えます。ソーラーセルでは、生産量、設置数でも日本が世界一です。それが輸出産業へと発展し、環境にやさしいビジネスが発展することになるでしょう。


(Q&Aセッション)

Q:政治家と企業の癒着、既得権益をいかに解決するか?

A:政治的にも経済的にも既得権益に結びついた力は非常に強い。ドイツでは、保守勢力は原子力との結びつきが、リベラルは石炭業界との結びつきがある。米国は共和党は石油業界との結びつきがある。デンマークでは、バイオマスでエネルギーの多くを農家はまかなっている。また、オーストリアでは一次エネルギーだけではなくすべてのエネルギーの15%をバイオマスから得ている。それは畑や森林で生育するエネルギー源のことを指す。オーストリアには2004年の段階で数十の自治体が100%のエネルギーをまかなっている。農家は、具体的な実行力をもち政治に参加している。

数年間、地域や個人で新たな動きをはじめる人々に送られる「ソーラー賞」を受賞したが、20年前すでにドイツでは経済的には利益にならないにもかかわらず、風力発電に投資していた。そういったひとつひとつの動きにより、保守政党は原子力と結びついていたにもかかわらず、電力を買い取る法律を制定せざるをえなくなった。結果、25万人が風力発電に積極的に投資している。既得権益を打ち破るには、下からの動きが必要になる。

国際的なレベルでは、日本はソーラー、ドイツは風力、デンマークやオーストリアでバイオマスなどのトップが出てきて、そこからベストは誰かといった競争が起こるべきだ。重要なのは分析書ではなく、ひとつひとつの先進的な事例である。それにより、ほかの地域も参考にすることができるだろう。


Q:化石燃料は、薬品やプラスチック製品などの原料にもなっていますが?

A:暖房のためだけでなく、化学製品や化学薬品に化石燃料を使っている。ドイツでは90%の化学製品は石油から。しかし、10%はバイオマスから得ている。ダイムラークライスラーは、15%の車の部品を再生可能なエネルギー(バイオマス)から得ている。首脳陣の1人は、インタビューのなかで20年以内に9割以上はバイオマスから材料を作ると答えた。実現可能かは、1920年にヘンリーフォードが行ったことを見れば明らかだろう。1924年にフォードの作った原料のほとんどは麻などのバイオマスから作られ、機能した。化石から得られる資源は植物で代替することができることが、常識になりつつある。

これから数十年は石油を必要とするだろう。だからこそ、家で暖房や車のために化石エネルギーを使うのではなく、ほかの大事なものに使うべきだ。


Q:あと30年後には石油がなくなると言われていたが、まだ続いている。石油は案外しぶとく残っているものでは?

A:70年代、私も同じような話を聞いた。アメリカ政府はいまだに石油がずっと存在すると思っている。私はジャーナリストであり研究者ではないので、世界中の石油を掘削して調べることはできないが、いろんな人から話を聞いてリサーチして出た結論にしたがう。環境学者、地質学者、石油会社などのさまざまな人に話を聞いた結果、そのうちの95%は40年−45年程度で石油がなくなると公表している。シェルのトップも40年と答えている。

シェルにとっての重要な問題は、石油価格が一般人にとっては手が出ないほど高いものになっており、代替エネルギーのほうが価格が安くなっているということだ。この研究成果を本として出版したのは、産業界に近いリサーチ会社で、「オイル交換」という本である。過去20年間において、大きな埋蔵量をもつ油田は存在せず、小さな油田しか見つかっていない。すでに、新たに発見した石油の5倍以上の石油を消費している。30年前の調査の前提条件と、いまの条件は異なったものになっている。だから石油は終わりに近づいていると言える。もし石油が長くもっても、もてばもつほど温室効果の危険に晒されているので、どちらにしても変わる必要がある。

Posted by hiroko at 03:13 PM | Comments (2) | TrackBack

November 09, 2004

スウェーデンの注目アーティスト「ヒルド」

スウェーデンのイチオシ・アーティスト、「ヒルド」のインタビュー記事を執筆。

ちょうど先月はスウェディッシュ・スタイルということもあり、渋谷Duoでのライヴもその一環とのこと。

ヨーロピアンジャズ&モダン・エレクトロニカを融合したヒルドのサウンドは、深い森のなかを彷徨っているような、頼りないが不思議に心地よい感覚がする。ヴォーカルとして参加しているのは、日系スウェーデン人のユキミ・ナガノ。彼女、タダ者ではありません。。

日本でのライヴはMMMというスウェーデンのジャムバンドも参加して、アルバムのサウンドよりさらに深みと迫力を増していた。

おかしかったのは、インタビューのとき、クリスが首にタオルをかけていて、カメラマンが写真撮影に困っていたこと。「音楽以外は何にも気にしません」と顔に書いて歩いているような青年だった。:)

Posted by hiroko at 01:54 PM | Comments (0) | TrackBack