September 15, 2004

ネットオークションをめぐる知的財産権の攻防-4

 CNET Japanの特集記事「ネットオークションをめぐる知的財産権の攻防」第4回:敵対か恊働か--新たな協力関係を目指してが掲載された。アクセス権を中心に著作権法を組み替えるという話について少し補足。

 通常の著作物だと著作権者の許可なしに個人が転売する権利が認められているが、音楽ファイルのようなデジタルコンテンツだと複製が簡単にできるので、転売することができるかどうか問題になっている。そこで、この問題に一石を投じるため、iTunes Music Storeで購入した音楽ファイルをイーベイで販売するという試みが昨年9月に米国で行われた。

 イーベイは、出品規約違反ということで同オークションを中止したが、出品者は最終的に、アカウントの全権を買い主に譲渡する形で音楽ファイルの販売に成功した。

 しかし、デジタルデータだと、転売は暗にデータの複製を意味するのでダメという意見が米著作権局などでも強くなっている。また、ネットワークを介した「使用」に移行した場合も、やはりローカルのHDDに一時的にファイルが複製されるので、「複製」を中心に著作権を考えるとどうしても無理が出てくる。

 そこで、著作権法を改正して、データに対するアクセス権を組み込むという意見が大きくなっている。福島直央さんによると、このアクセス権に関しては、昨年の著作権分科会報告書でも取り上げられているとのこと。報告書を読むと賛否両論あるのが分かるが、アクセス権を導入したからCDの売上が増加するかどうかはまた別問題なのだろうな、、。

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September 01, 2004

ネットオークションをめぐる知的財産権の攻防-3

 CNET Japanの特集記事「ネットオークションをめぐる知的財産権の攻防」の第3回:敵対か恊働か--新たな協力関係を目指してが今週掲載された。

 ちょうど原稿を書いていたとき、不正口座の売買を行っているWebサイトをヤフーの検索結果に表示しない措置を取っているというニュースを読んだ。

警視庁が先月、国内の検索サイト運営各社に対し、不正口座のほか、偽造した健康保険証、架空名義人の携帯電話などの売買サイト、健康保険証の偽造方法などを紹介しているサイトについて、検索結果を表示できなくする措置を講じるよう文書で要請。同社がこれに応じた。

 現在のところ、架空口座の売買を取り締まる法律がないとのことで、この措置を取ったという。選択肢がほかにないことは分かるが、逆にこれらのサイトが地下にもぐってしまう危険性はないのだろうか。ネットオークションの場合は、海賊版商品を示す隠語を使った出品ページを取り締まると、次々と新たな隠語が生まれており、それを追いかけるだけで精一杯の状態。さらに、最近では掲示板やほかのウェブサイトを使って示し合わせることで、Yahoo!オークションの出品ページには何の隠語も使われていないのに海賊版だと分かって購入する人達がいるという。だから、ACCSのスタッフも2ちゃんねるの関連スレには常駐しているとのこと。おとり捜査もあるのかな?

 ちなみに「架空口座」で検索すると、ヤフーでは架空口座販売サイトは出てこないが、グーグルではトップにいろいろ凄いサイトが登場する。それにしても、オレオレ詐欺に使われることを知りながら架空口座を売った人は、幇助罪に問われないのかという疑問も残る。

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August 17, 2004

ガンダムとブラックジャックの海賊版を考える

 CNET Japanの特集記事、第2回:困惑するネットオークション運営者たちが掲載された。この特集では4回にわけて、オークション運営者と権利者との取り組みについて書いていく。2回目は、サービス提供者と権利者の双方の意見を挙げてみたが、両者の間に微妙な温度差があるのが興味深かった。

 取材をしてみて驚いたのは、香港のアニメ海賊版業者は、商品(?)を本物そっくりに作ろうとはまったく思っていないことだ。サンライズに行って「機動戦士ガンダム」シリーズの海賊版を実際に見せてもらったが、本物とは似ても似つかぬパッケージ。しかし、彼らは日本のガンオタのように、自分達で絵を描くことはまずない。すべては”切り貼り”しているだけで、おまけに「ワンダーショウ株式会社」や「Manga International」といった自分達の会社の商標を、パッケージに印刷している。これって、海賊版ですと言っているようなものでは?

 海賊版DVDの中身は、日本で放映された番組を録画して、そのまま収録したもの。元手はほとんどかからないので、たとえ正規版の10分の1の価格で販売したとしても、1本でも売れたら中国の1カ月分の平均給料分は稼げるだろう。やってる人達、羽振り良さそうだなぁ。。

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August 02, 2004

特集:ネットオークションをめぐる知的財産権の攻防

 CNET Japanの特集記事、第1回:ネットオークションが突きつける知的財産権への課題を執筆させてもらった。ビジネスソフト、ゲームソフトなどの不正コピー商品、偽ブランド品の販売が、ネットオークション業界では深刻な問題となっている。この特集では4回にわけて、オークション運営者と権利者との取り組みについて書く予定。

 オークション運営者に話を聞いたが、大手3社のヤフー、ビッダーズ、楽天は、足並みをそろえて知的財産権侵害物の出品を防ぐ努力を行っているとのこと。運営者側にとってみては、対応が遅れて自社に不正コピー商品の出品が集中したらたまらないことになるだろう。しかし、締め出された出品者が小規模のオークションサイトに流れて、アングラ化するサイトも出てくるかも?来週は、ACCSに取材に行くので、そこら辺も聞いてみよう。

Posted by hiroko at 11:02 PM | Comments (0) | TrackBack (0)