August 07, 2005
次世代のWEBソリューション、消費者メディアが鍵に

「宣伝会議」の2005年8月1日号に記事を執筆。
「宣伝会議」、「編集会議」ともにそうだが、昨年後半からは急速にWeb関連の記事を増やしており、今年はとくにブログやSNSなどの分野をよくカバーしている。Web関連の企画記事の目次は以下:
ウェブで売上げをのばす 最新手法とソリューション ●次世代のWEBソリューション、消費者メディアが鍵に 長野弘子●座談会 ネット広告の効果測定をどうみるか
アサツー ディ・ケイ/サイバー・コミュニケーションズ/ヤフー・ジャパン/ロックオン●戦略上のあらゆる問題が解決できるWEBソリューションとは
シー・エヌ・エス●ケーススタディ
JR西日本/ミサワホーム/新日本石油/ギャガ・コミュニケーション
「週刊東洋経済」の7月30日号でも『ブログ資本主義』という特集をやっていて、最近はIT誌だけではなく、経済誌や一般誌でもブログが大きく取り上げられるようになってきた。時間はかかったが、それだけブログが一般化したことの表れだと思う。
February 21, 2004
Rebecca Bloodインタビュー
Rebecca Bloodさんのブログでも紹介されています。
September 28, 2003
CPSR/Japanの年次大会
IT技術者やエンジニアの社会的な責任について考える公益法人であるCPSR(社会的責任を考えるコンピュータ専門家の会)日本支部の年次大会が9月26日に開かれた。CPSR日本支部は 2002年6月に設立されたが、この1年間を通して、住基カードのセキュリティについての問題の解明、通信傍受法にしたがった仮のメールボックスの問題調査、ほかにもインターネットのフィルタリングソフトやサイバー犯罪条約に関する調査など、さまざまな調査や活動を行っている。
2回目にあたる 年次大会では、大々的には報道されていないが非常に重要な情報が多数議論された。スピーカーは山根信二さん、藤本一男さん、崎山伸夫さん、伊藤譲一さん、高間剛典さん。
たとえば、住基ネットの問題では、CPSR/Japan代表の山根さんのWhat's New or What's going onに詳しく書かれているように、住基カードのセキュリティ評価・認証は、設計書レベルで「ISO15408」の基準を満たせばOKということになったそうだ。ということは、実装では基準を満たす必要がないということ?政府側は、住基ネットは住基法にもとづいて自治体が管理するものなので、政府基準を必ずしも満たさなくてもいいと言っているそうだ。
What's New or What's going onから:
「セキュリティ評価・認証」って何ですか?
調達する製品がどの程度のセキュリティ基準を満たしているかを第三者が審査する仕組みです. 住基カードにはISO15408に基づく評価・認証製品を使うことが明記されています. しかし,いざ調達段階になって 「当分の間は、ISO/IEC15408の評価を受け合格した設計書に基づき作成されたカードを用いる」よう変更がありました (住民基本台帳カード調達仕様書(案)および平成15年総務省告示第392号) これは,当分の間,設計書さえ基準を満たしていれば実装については問わないということです. つまり現行の住基カードには,(期間や費用や実装上の理由で) 設計後の開発・実装・テスト段階におけるチェックをパスできなかった製品があることを意味します. 地方自治体が調達した住基カードは ISO15408に基づく評価・認証製品ではありませんし,海外市場では国際基準に達しているとは見なされません.
また、たとえば出会い系サイトの規制法案に関しての議論では、サイトをP2Pで構築した場合はどうなるのか、成人であることを認証するための仕組み自体が法案に含まれているのか、その場合の認証システム構築には利権がからんでいないかなど、いろんな問題点が提起された。
通信傍受法のための「仮のメールボックス」の問題では、IPアドレスやタイムスタンプの記録がないシステムで、メールの中身だけを記録する現行のシステムでは、裁判の証拠として使うことができるかどうかという疑問、さらにはえん罪に発展する危険性も議論された。
ほかにも数多くのトピックが議論されたが、全体的に感じたのは、政府と官僚に技術的な専門家がいないため、専門家の目から見ると驚きを通り越して苦笑するしかない法案やプロジェクトが次々と出てくるということ。それを防ぐためには、出てから必死で反対するのではなく、政治家がもっとよくプライバシーやセキュリティ問題、また技術全般について理解してくれるような「攻め」に転ずる必要があるということで意見が一致した。
Joiさんは一例として、政治家がプライバシーのことを真剣に考え、プライバシー省やプライバシー大臣を作って官僚を動かすように啓蒙することを挙げ、山根さんは、コンピュータの学会で議員を呼ぶなどで互いの交流を深めることを挙げた。問題が山積していて、聞いているだけでも頭が痛くなってきたけど、会場にいた深田憲太郎さんの「インターネットの歴史なんてまだ赤ん坊のようなものなんだから、混乱していて何も分からない状態が当たり前。これから、僕たちが育てていかなくてはいけない」という言葉に励まされた。
March 21, 2003
インターネット旅行術
文:長野弘子
『Hanako』2002年3月25日発行
インターネット旅行術(特集12ページ)
いつでもどこでも電子メール
旅行先だからこそ、知らせたいじゃん
今の感動をそのまま文字で
知らない街、知らない人のなかに身を置く旅先では、いろんな発見や驚きの連続。その感動を友だちに電子メールで伝えたい。だけど、海外でのメールチェックって、どうやってやればいいの?ノートパソコンを持って行くのも重くてかさばっちゃうし、設定も難しそう。面倒だと思う前に、ここで海外からのメール送信のテクニックをマスターして、友人に現地レポートを送ってみては?素敵な旅の思い出になること間違いナシ!
September 21, 2002
たばこと思いやり
The Watcher「もうひとつの視点」
(週刊ホテルレストラン、2002/5-24日号)
文:長野弘子
米国での7年間の生活を経て、昨年、日本に帰ってきた。米国のレストランはサービスや料理の面でがっかりすることが多かったが、日本の食文化とキメ細やかなサービスは、世界でも一流だと感心する。和食からイタリアン、フレンチ、タイやインド料理まで、どんなレストランに行っても美味しいし、サービスがよく行き届いている。
しかし、最近はある理由のせいで、レストランで食事をするのが憂鬱になってきた。それは、店内にうっすらとただようたばこの煙である。道ばたやバス停での喫煙にも閉口するが、一番つらいのが、レストランでのたばこだ。禁煙のレストランは皆無に近く、一歩足を踏み入れて、あまりの煙たさに店をあとにしたことが何度かあった。せっかく美味しい料理を食べていても、たばこの煙がただよってくるだけで、美味しさが半減してしまう。しかも、たばこを吸っている人たちをよくよく観察してみると、決して自分たちに向かって煙を吐かずに、ほかのテーブルに向かって吐いているのだ。周囲の迷惑も何もあったものではない。
最初はガマンしていたが、だんだん神経質になってきて、店員に頼んで席を変えてもらうようになった。断られるときには、違う店に行くようにしている。これだけたばこを吸う人が多いと、たばこを吸わない人の権利はとても弱い。レストランの経営者は、たばこを吸わない少数者のことをもっとよく考慮してほしいものだ。
また、客のなかには、酔っぱらって騒ぎ散らす客もいて、こちらがせっかく会話を楽しんでいるのに、集中できないことが多い。雑誌でレストランやカフェの取材をしているが、いい雰囲気の店だと思って夕食時に行ってみると、酔っぱらって騒ぐ客とたばこの煙のせいで、取材時のイメージとはまったく異なる空間になっていたことがある。居酒屋で騒ぐのはいいが、それ相当のお店では他人の会話をさえぎるような大音量で話すのはやめてほしい。
先日、NYから遊びに来た友人を連れて青山のレストランに行ったが、団体客が騒ぎ散らしており、友人は顔をしかめていた。米国では、音楽をかけて大騒ぎするところはバーであり、レストランは会話をゆっくりと楽しむところだ。日本とはバーとレストランの役割が大きく違っていることもあるだろうが、たばこの煙で窒息しそうな店内で、大声で騒ぐ客と一緒に食事をするのは、あまりいい気はしない。
不況といえども、モノとサービスが溢れる日本は、飽食そのもの。そのなかで足りないものとは、お金に換算されない他人を思いやる心なのではないだろうか。(ながの・ひろこ)
September 21, 2001
須田哲夫インタビュー
「ニューヨークを皮膚感覚でとらえると、新しい世界が見えてくる」
(1997/Winter Issue)
インタビュアー:長野弘子
●アナウンサーは仲介者でなければならない
ソーホーの落ちついたカフェで、一度須田さんを見かけたことがある。飾り気のなさそうな人だという印象をその時受けたが、実際に会って話してみると、有名人にも拘わらず謙虚な姿勢が滲み出ている人柄にはっとさせられた。71年にフジテレビに入社して以来、「3時のあなた」、「おはよう!ナイスデイ」、「FNNスピーク」、「タイム3」など、芸能ニュースから政治・社会問題までを幅広く捕らえた番組のアナウンサーを26年間も務めてきた。
95年からニューヨーク勤務となり、「FCIワールドスーパータイム」でニューヨークの日本人向けに日本語放送を行う一方、「めざましテレビ ニューヨークレポート」で日本に向けて週に一回ニューヨークでのさまざまな出来事を紹介している。
アナウンサーとして大活躍の須田さんだが、最初からアナウンサーとして専門教育を受けてきたわけではない。テレビの世界に入ろうと思ったのも、大学で就職活動する頃、応募が来ていたからだという。
「フジテレビからも、募集が来ていました。魅力的な会社だったが当時も難しかったんですよ。今年も受験者6000人で、そのなかから受かるのが2、3人だから至難の技です。当時でも1000人中若干名だから、受かるとは正直言って思いませんでした。よく受かったなあと謙虚に思いました。専門的なものは何も持ってませんでしたから」
その中で26年間、アナウンサーの世界で生きてきたからには相当な苦労があったに違いない。しかし、その苦労を苦労と感じないところに須田さんの魅力がある。
「そうだなあ、これが苦労だと噛みしめている余裕なんかないですね、テレビの場合はね。最初から画面に出たら恥をかく。恥をかきつづけてこの年齢まできたわけですから。これが苦労なんて噛みしめている余裕なんてなかったなあ(笑)。苦労って言っても何が苦労かわかんないですよ」
がむしゃらにやってきた人でないと分からない思いもある。
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