January 25, 2005
第1回口頭弁論を終えて
今日は、東京地方裁判所にてイジョヴィの裁判が行われた。裁判を見学するのは初めてだったので、法廷のなかではコンピュータを使ってはいけないことを知らず、危うくPowerBookを開きそうになった。しかし、誰1人コンピュータを使っている人がいなかったので、たぶんダメなんだろうと思って使わなかった。あとで聞いたが、やはり使ってはダメということで、使わなくてよかった。裁判自体は10分ほどで終わり、こんなにあっけないのかと思ったが、最初はこんなものらしい。
さて、今回の裁判は「第1回口頭弁論」と呼ばれるもので、イジョヴィが意見陳述書を読んで終わったが、このあと裁判は1年ほど続くそうだ。総務省側は、訴状に対する答弁書を提出、そのなかにはみずから検閲を認めている文章があった。しかし、今後、総務省は反論を3月8日までに提出することになっているので、そのときに、どんな反論がなされるかはまだ分からない。
第2回口頭弁論は、3月22日に行われる。それまでに原告側も反論を用意できれば、反論の反論という風に同時に進行することになる。口頭弁論は、被告がどのくらいの主張をするかによるが、だいたい主張と反論のセットを2回ほどで、その後は証人尋問があるかもしれないとのこと。証人尋問は朝から夕方までやって1日で終わらせる場合が多いという。
さて、勝算だが、総務省側が検閲を一部でも認めたということは、原告に有利とのこと。しかし、PacSecの日本側主催者であるSIDCと総務省の関係で原告が知らないことを持ち出す可能性もあるので油断はできない。たとえば、悪いのはSIDCで総務省は一切関与していないと、罪をすべてSIDCに押し付ける可能性もある。清水勉弁護士は、それを楽しみにしている感じもあったが、、。
裁判のあと、イジョヴィ、通訳を務めた深田憲太郎氏、gt氏とご飯。話はほとんどハッキング話。なかでも面白かったのは、auが採用しているOpenwaveのモバイル・ブラウザはかなり危ないとのこと。ほかにも、道路料金を支払うためのETCシステム。道ばたに料金所と同じゲートを置けば、お金を集めることが可能だという。もちろんそのためには料金所のゲートを盗まないといけないわけだが、日本ではそこまでやろうとする人はいないような気がする。
January 24, 2005
米国人技術者 VS 総務省 裁判@明日
いぜん、dSbでも書いた米国人技術者が会議で総務省から講演を中止された事件で、本人であるイジョビ・ヌーワー氏が総務省を提訴。明日、本人が来日して原告意見陳述が行われる。
gtさんから:
Ejovi Nuwere (イジョビ・ヌーワー)氏は、昨年11月22日、東京地方裁判所にて表現の自由の侵害に基づく訴訟を提起しました。この件についての原告意見陳述が、本人が来日して行われますのでお知らせします。日時:2005年1月25日(火)午後1時10分
場所:東京地方裁判所・705法廷アメリカのボストン在住のセキュリティ専門家Ejovi Nuwere氏は、 2004年 11月12日に東京都内で開催されたコンピュータセキュリティ専門家の国際セミナーにおいて、同氏が2003年秋に携わった長野県内自治体での住基ネット侵入 実験の発見事項と改善への所見を発表することになっていました。しかし、発表直前になり総務省より発表内容の大幅な変更の要求が日本側主催者を通じてあり、発表そのものが実現できなくなりました。 そこでNuwere氏は、本訴訟により、日本において今後このような公権力による表現の自由の侵害が繰り返されないよう、裁判で問題を明らかにすることにしたものです。

いま、イジョビの書いた「Hacker Cracker」を読んでいるが、面白過ぎて止まらない。彼の子供時代のことが書かれているが、ブルックリンでの生活は、まさにBiggieの「Ready to Die」を思い出させる。
それにしても、ハッキングのスキルって、技術的なものだけではなく、処世術にかなり近いものがあると実感。








