January 12, 2005
チャリティ・ブレスレット

こないだ米国に行ったときに、いま中学生や高校生の間で「チャリティ・ブレスレット」が大流行していると聞いた。そういえば、昨年10月くらいに米国の友人から、大きな輪ゴムのような黄色いゴムが送られてきた。乳ガンのチャリティだと書いてあったけど、ブレスレットだとは思いもしなかったので、マウンテンバイクに乗るときのチェーン巻き込み防止の裾止めに使っていた。。。
NPRでも先日、このチャリティ・ブレスレットについて特集をしていたが、子供達は「ファッションでみんなやっているから」と答えていた。それがホンネなのだろう。クリスマス・プレゼントの交換会をしたときも、チャリティTシャツ、チャリティ・キャップなどをチャリティグッズをかなりもらったので、トレンドになっている部分もあると思うが、ブランド品を買うかわりに、こうしたチャリティグッズを購入し、おカネの流れが少しでも変わることはいいことだと思う。新潟中越地震、スマトラ島沖地震などでは、多くの人が義援金や物資を提供したと思うが、運営資金として、日本のNGOやNPOもこうしたチャリティグッズをもっと活用してもいいかもしれない。
January 08, 2005
BHNテレコム、スマトラ沖地震で通信援助
スマトラ島沖地震に関して、日本のNGO、BHNテレコム支援協議会が通信関連の援助をしている。詳細はまた書くが、彼らに関して2002年2月に取材したときの記事は以下↓
灼熱のマザリシャリフ校外に日本NGOの調査団が入ったのは、昨年の8月だった。45度の熱波、延々と続く粗末なテント。干ばつで飢餓状態になった住民が押し寄せて、自然発生的にできた国内避難民のキャンプである。各国のキャンプをつぶさに見ているベテランの海外スタッフですら、正確な数さえ把握できず食糧援助も届かないこの地域の惨状に、思わず言葉を失う。インターネットや携帯電話などの情報通信の発達で、世界が1つになりつつある一方、南北間でこれまでにない経済格差が広がっている。こうした状況を打開するため、日本のNGO「BHNテレコム支援協議会」(以下BHN)は、アフガンにいるNGOに通信設備や無線ネットワークを敷設するというユニークな支援活動を行っている。
Continue reading "BHNテレコム、スマトラ沖地震で通信援助"September 27, 2004
宮台真司 × 北田暁大のトークセッション
友人に誘われ、宮台真司 × 北田暁大のトークセッションに行ってきた。
「限界の思考〜社会学と現代社会〜」という壮大なお題がついていたが、話の内容は両者の社会学者としての出自や背景、カルチュラルスタディーズ主流派に対する批判、連合赤軍の時代〜80年代の検証などが主なものだった。それでも2時間半という短い時間ではとても語りきれるものではなく、急ぎ足の部分がけっこうあった。詳しい講演会の内容は書籍化されるそうなので、本が出たらもう一度読み直したいと思う。

『広告都市・東京—その誕生と死』を読んでいたので、北田暁大さんの話を聞くのが楽しみだった。どちらかというと、宮台さんが観客が若年層が多いのを見て話をなるべく簡単にかみくだいて語っていたのに対して、北田さんはストレートに自分の考えをぶつけるタイプのように感じた。
いくつか印象に残る話があったが、北田さんが廣松渉と上野千鶴子から多大な影響を受けているというのには驚いた。ほかにも、宇宙戦艦ヤマト的な男世界へのアンチテーゼとして高橋留美子が出てきて、それを次の世代が目的を知らないままに消費していったという宮台さんの話が出てきたが、高橋留美子がそういう背景で「うる星やつら」や「メゾン一刻」を描いたとは知らなかった。アキバを徘徊している"るおた"達も、この話、知ってるのだろうか?
September 22, 2004
ジョン・ギルモア VS アッシュクロフト
gt さんから:
FAAのGilmore vs. Ashcroftケースも 9th Circuit Courtで新たに始まったところで進展が興味深くなってきまし た。
飛行機の搭乗拒否をめぐるジョン・ギルモアとアッシュクロフトの裁判については、このページで詳細を読むことができる。日本語ではarai blogに詳しい。
民主党のデニス・クシニッチ元米大統領候補がレッシグ教授のブログに書いていたように、問題は誰がどんな基準でブラックリストに載っているかが分からない点だ。
大統領選の候補者として、私はなぜいつもチケットに要注意人物を意味するSSSSを印刷され、特別に厳重なチェックを受ける列に並ばされているのかを毎回周囲に説明する羽目に陥っている。運輸保安局の人間が、この決定はコンピュータによって行われていると教えてくれた。一体だれがプログラムしたのか知りたいものだ。アッシュクロフトか?
NHKの911特集でも、イスラム系の名前というだけで飛行機の搭乗チェックリストに掲載されてしまい、出張に行くたびに検査され大事な会議に遅刻したり多大な損害を被っている人のインタビューが紹介されていた。「テロ警備体制の厳しさが日常生活にも影響をおよぼし始めており、自由の国の象徴だったアメリカが監視国家になりつつある」とニュースキャスターが言っていた。まあ本当にいぜんアメリカが自由の国だったと思っている人は少ないと思うが、、。
私もアメリカの入管で呼び止められ、1時間ほど足止めを食らって尋問されて嫌な思いをしたことがあり、そのときもうアメリカには二度と行きたくないと思った。私の場合はVISAの関係なので、今回のチェックリストとは違うけど、もし厳重チェックリストを作るんなら、それがどんな基準で作られたかを明確にしないと、クシニッチのようにな人が大勢出てきて、政府に対する不満が募り逆効果になりかねないと思う。
September 09, 2004
あなたも米大統領選に参加しよう
us-election.orgは、米国人ではない人々が米大統領選挙に投票できるというウェブサイト。さっそく私もケリー候補に投票した。「Register Your Vote」というところをクリックすると投票できる。いろいろ情報を書き込むのがちょっと面倒だったけど、メールアドレスの入力などは任意。
世界中の人々が、エリア別に誰に投票したのかを見ることもできるが、アジアはケリー候補に投票した人が多かったようだ。オーストラリア地域、北米、南米もケリーが圧勝。だけど、ヨーロッパ地域では意外にも、ブッシュ支持が目立った。イラク戦争のときには、ヨーロッパ各地で反対運動がたくさん起こっていたのに、なぜだろう?
September 07, 2004
「人は死んだらどうなるのか?」という問い
NHKスペシャル『子どもが見えない』を観た。小学6年生の子どもたちに、先生が「人間は死んだらどうなると思う?」と問いかける。その問いに、子どもたちのほとんどが、「死んでも、また生き返る」と答えていた。
その「生き返る」にもいろんな種類があって、殺されたり事故に遭って死んだ人は生きたいと思う気持ちが強いので生き返るけど、老衰などの自然死の場合は生き返らないという。また、動物は生き返らないが、人間は生き返るという。命が一度きりしかないという感覚がないのだ。
こうした「行き返り」のイメージが定着している理由を、テレビの再現ドラマを子どもは信じてしまう、テレビゲームの影響、核家族化が進行して祖父や親戚の死が身近にないなど、いろいろ議論していたけど、私にとってはあまり衝撃ではなかった。私も、子どもの頃は、「死」が理解できなかったし、小さな頃、曾祖父が亡くなったときに「ひいおじいちゃん、どこ行ったの?」とか聞いていた。どこか遠い所に行ったくらいにしか思っていなかったからだ。
まあ、小6のときにはさすがに「死」の怖さなどは何となく分かっていたと思うので、感覚が違うのかもしれないけど、それよりも驚いたのが、子どもが突然非行に走ってしまったある母親のコメントだ。
「子どもは、とくに女の子は母親の作品だと思っているので、、、(略) 『いい子ですね』という褒め言葉は、母への褒め言葉だと思う」
こんな母親に育てられたら地獄だろうな。。大人が自立しないと、子どもの人権なんてないも同然だと思った。
August 27, 2004
監視カメラで犯罪は減少するか?
今日の朝日新聞に「街頭防犯カメラが犯行生中継、約10分後に逮捕 渋谷」という記事が掲載されていた。一見、渋谷の街に防犯カメラを設置したことで、犯罪検挙率のアップにつながったという印象を受ける記事だが、よくよく読んでみると、防犯カメラが犯罪防止に役立っているどころか、カメラを設置してからも犯罪は減るどころか逆に増えているという事実が分かる。
同署によると、今回のように泥酔して寝込んだ人から金品を盗む犯行は渋谷区内で1〜8月、98件発生。うち80件はここ約2カ月間に集中的に起きており、「センター街やハチ公前など頻発している場所を警戒中だった」という。警視庁の防犯カメラは3月、渋谷駅前交差点やセンター街などに計10カ所設置された。ドーム形で、左右360度、上下180度まで広角撮影ができ、ズームの倍率は22倍、約50メートル先の人物まで認識する性能を誇る。
これまでにもセンター街では大麻や覚せい剤などの薬物を売買する場面や恐喝、ひったくりなど計8件の犯行をとらえ、検挙に貢献した実績があるという。
防犯カメラを渋谷に設置したのが3月、渋谷区内での犯行は1〜8月で98件発生し、そのうち80件が7〜8月に発生したとのこと。で、防犯カメラにより検挙につながったケースがたった8件。この数字を多いと思うか少ないと思うかは人によるが、防犯カメラを設置したから犯罪が減ったり検挙率が上がったりすると考えるのは短絡的だろう。「犯罪増加率と流動性期待: NHKスペシャル『63億人の地図』より」に詳しく書かれているが、「監視カメラの抑止効果は限定的」だというのが現実だと思う。また、東浩紀さんがRSAカンファレンスで語ったように、監視カメラにより犯罪が減ったケースもあるが、だからといって監視カメラを置きさえすればいいと言うのではなく、「監視技術が必要な社会そのものが問題」だと問いかける必要があると思う。
NY市で成功をおさめた「Broken Window Theory」ではないが、壊れた窓ガラスのある荒廃したビルや家を無くし、近所の人との挨拶を心がけるようにして犯罪が起きにくい雰囲気、環境を作っていかなければ、いくら街にカメラを設置しても犯罪は減らないだろう。
監視カメラ万能主義に陥ると、面接室にまでカメラを入れて観察するような会社まで登場してしまう。そっちのほうが怖いと思うんだけど、、。
追記:犯罪発生マップなるものがあることを最近知った。渋谷区のマップを見てみると、やはり渋谷駅周辺に犯罪が集中している。こわ、、。日本に帰ってきてからしばらくはレストランやバーで席を立つにもバッグを肌身離さず持っていたので友人によく笑われていたが、日本でも用心しないと犯罪の被害にあってしまう時代になったんだなぁ。ましてや渋谷の道ばたで酔っぱらって寝てしまうなんてことは、犯罪多発地帯で犯罪のカモになりたいと言っているようなもの?私も用心しないと。:P









